学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0726

理由で解く 臨床医学各論

Q0726 整形外科疾患

出典:あマ指 第25回(2017) 問題58
問題
女性に多い疾患はどれか。
選択肢
1 ペルテス病
2 先天性内反足
3 特発性側弯症
4 キーンベック病
解答
正解3(特発性側弯症)
解説
✗ 1. 誤り
ペルテス病
ペルテス病は4〜8歳(特に6〜8歳)の男児に好発する大腿骨頭の骨端症(無腐性壊死)である。男女比は約4:1で男児に多い。 片側性が多く、跛行や股関節痛で発症する。大腿骨頭への血行障害が原因であり、治療は免荷装具や外転装具による保存療法が基本となる。
✗ 2. 誤り
先天性内反足
先天性内反足は男児に多い疾患で、男女比は約2:1である。出生時から足部に尖足・内反・内転・凹足の4つの変形要素を認める先天異常である。 治療はポンセティ法による早期ギプス矯正が標準であり、矯正後はデニスブラウン副子で保持する。女性に多い疾患ではない。
✓ 3. 正しい
特発性側弯症
特発性側弯症は思春期の女性に圧倒的に多い疾患であり、男女比は約1:7〜10である。10歳頃から骨成長終了までに発症し、脊柱が前額面上で左右に彎曲する。 学校健診のアダムス前屈テストで発見されることが多い。コブ角20度以上で装具療法(ミルウォーキーブレース、ボストンブレース)、40〜50度以上で手術療法の適応となる。
✗ 4. 誤り
キーンベック病
キーンベック病(Kienbock病)は20〜40代の男性に多い月状骨の無腐性壊死である。手関節への繰り返す機械的負荷や外傷により月状骨の血行障害が生じて発症する。 手関節痛、握力低下、可動域制限を呈し、X線で月状骨の硬化・圧潰像を認める。女性に多い疾患ではない。
ポイント
  • 特発性側弯症は思春期の女性に圧倒的に多く(男女比1:7〜10)、学校健診での早期発見が重要である
  • ペルテス病(4:1)、先天性内反足(2:1)、キーンベック病はいずれも男性に多い疾患である
  • 女性に多い疾患: 先天性股関節脱臼、外反母趾、骨粗鬆症、関節リウマチ、特発性側弯症と整理して覚える
  • 重要用語: 特発性側弯症の女性優位(男女比1:7〜10) を正確に理解しておくこと。
比較表
女性に多い疾患 男性に多い疾患
先天性股関節脱臼(1:5〜9) 先天性内反足(2:1)
特発性側弯症(1:7〜10) ペルテス病(4:1)
外反母趾(1:10) キーンベック病
骨粗鬆症 痛風(20:1)
関節リウマチ(1:3〜4) 強直性脊椎炎(3:1)
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題58|女性に多い疾患はどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題58|女性に多い疾患はどれか。
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