学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0725

理由で解く 臨床医学各論

Q0725 整形外科疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題64
問題
装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ミルウォーキーブレース ― 側弯症
2 ボストンブレース ― 斜頸
3 デニスブラウン副子 ― 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
4 リーメンビューゲル装具 ― 先天性内反足
解答
正解1(ミルウォーキーブレース――側弯症)
解説
✓ 1. 正しい
ミルウォーキーブレース ― 側弯症
ミルウォーキーブレース(Milwaukee brace)は側弯症(脊柱側彎症)に用いる頚胸腰仙椎装具(CTLSO)である。頸部リングから骨盤パッドまで固定し、側弯のカーブに対して3点矯正力を加える。 胸椎を含む高位の側弯に適応があり、コブ角20〜40度の成長期症例に使用する。骨成長終了まで装着を継続する代表的な側弯症治療装具である。
✗ 2. 誤り
ボストンブレース ― 斜頸
ボストンブレース(Boston brace)は側弯症に用いる胸腰仙椎装具(TLSO)であり、斜頸の治療装具ではない。ミルウォーキーブレースより低位の胸腰椎〜腰椎の側弯に使用される。 筋性斜頸には特別な装具療法は行わず、頭位の工夫や徒手矯正による保存療法が基本となる。重度例では胸鎖乳突筋の手術療法を行う。
✗ 3. 誤り
デニスブラウン副子 ― 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
デニスブラウン副子(Denis Browne splint)は先天性内反足のギプス矯正後の保持装具であり、発育性股関節形成不全には使用しない。金属バーに矯正靴を固定し、両足を外転・外旋位に保持する構造である。 発育性股関節形成不全にはリーメンビューゲル装具が第一選択となる。装具と疾患の対応を正確に覚えること。
✗ 4. 誤り
リーメンビューゲル装具 ― 先天性内反足
リーメンビューゲル装具(Pavlik harness)は発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の治療装具であり、先天性内反足には使用しない。股関節を屈曲・外転位に保持して自然整復を促す。 先天性内反足にはデニスブラウン副子を用いる。選択肢3と4は装具と疾患が入れ替わった引っかけ問題である。
ポイント
  • ミルウォーキーブレースは側弯症の代表的治療装具であり、頚胸腰仙椎装具(CTLSO)に分類される
  • 選択肢3(デニスブラウン副子)と選択肢4(リーメンビューゲル装具)は疾患が入れ替わった典型的なひっかけパターンである
  • 装具と疾患の正しい組合せ: リーメンビューゲル=股関節脱臼、デニスブラウン=内反足、ミルウォーキー/ボストン=側弯症
  • 重要用語: ミルウォーキーブレースと側弯症の組合せ を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題64|装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題64|装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手