学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ A. 小児科疾患 / Q1316

理由で解く 臨床医学各論

Q1316 その他の領域

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題88
問題
小児神経症の症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 遺尿
2 指しゃぶり
3 昏睡
4 痙攣
解答
正解3(昏睡)
解説
✗ 1.
遺尿
✗ 正しい。遺尿(おねしょ)は小児神経症の代表的な症状であり、小児夜尿症として知られている。心理的ストレスや不安によって悪化することがあり、多量遺尿型・排尿機能未熟型・混合型に分類される。生活指導と必要に応じた薬物療法で対処する。
✗ 2.
指しゃぶり
✗ 正しい。指しゃぶりは小児の不安や緊張に対する退行的行動として神経症でみられる。不安神経症の児童では養育者から離れられない、不登校、睡眠障害などとともに、このような退行行動が観察されることがある。
✓ 3. 誤り
昏睡
昏睡は意識レベルの高度な障害であり、脳炎・脳症・重症感染症・頭部外傷などの器質的疾患で出現する重篤な症状である。小児神経症は心理的・機能的な障害であり、不安や恐怖のために身体症状(食欲不振、悪心、腹痛、頭痛、発汗、睡眠障害など)を呈するが、昏睡のような重篤な意識障害をきたすことはない。
✗ 4.
痙攣
✗ 正しい。痙攣は心因性の場合があり、小児神経症の症状として出現しうる。不安神経症では焦燥感・注意集中困難・緊張・不穏などとともに心因性の痙攣様発作がみられることがある。ただし、てんかんなどの器質的痙攣性疾患との鑑別が重要である。
ポイント
  • 小児神経症は心理的要因による機能的な症状であり、不安や恐怖に対する身体的・行動的反応として遺尿、指しゃぶり、心因性痙攣などがみられる。
  • 昏睡のような重篤な意識障害は器質的疾患の症状であり、心理的・機能的障害である小児神経症では出現しない。
  • 小児神経症の身体症状には食欲不振、悪心、腹痛、下痢、嘔吐、頭痛、口唇乾燥、頻脈、四肢冷感、めまい、発汗などがある。
  • 重要用語: 小児神経症、昏睡、心因性症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状の種類 小児神経症でみられるもの 小児神経症でみられないもの
行動症状 遺尿、指しゃぶり、不登校
身体症状 腹痛、頭痛、発汗、頻脈
精神症状 不安、焦燥感、注意集中困難 昏睡、意識消失
神経症状 心因性痙攣、夜驚 器質性痙攣
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題88|小児神経症の症状で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題88|小児神経症の症状で適切でないのはどれか。
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