学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ A. 小児科疾患 / Q1315

理由で解く 臨床医学各論

Q1315 その他の領域

出典:鍼灸 第30回(2022) 問題64
問題
発達障害で不注意、多動性、衝動性の 3 つの特徴がみられるのはどれか。
選択肢
1 ADHD
2 PTSD
3 発達性協調運動障害
4 自閉スペクトラム症
解答
正解1(ADHD)
解説
✓ 1. 正しい
ADHD
ADHD(注意欠如・多動症: Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は不注意・多動性・衝動性の3つの特徴がみられる神経発達症である。学童期に診断されることが多く、集中力の維持困難・落ち着きのなさ・考えずに行動するなどの症状がみられ、成人まで持続することも多い。
✗ 2. 誤り
PTSD
PTSD(心的外傷後ストレス障害: Post-Traumatic Stress Disorder)は発達障害ではなく、トラウマ体験後に生じる精神疾患である。主症状はフラッシュバック(再体験)・回避行動・過覚醒であり、不注意・多動性・衝動性とは異なる。
✗ 3. 誤り
発達性協調運動障害
発達性協調運動障害(DCD: Developmental Coordination Disorder)は運動の不器用さ・協調運動の困難が特徴の神経発達症である。走る・書く・ボタンを留めるなどの動作が年齢相応にできないことが主症状であり、不注意・多動性・衝動性は主症状ではない。
✗ 4. 誤り
自閉スペクトラム症
自閉スペクトラム症(ASD: Autism Spectrum Disorder)は社会的コミュニケーションの障害と限定された興味・反復行動が二大特徴の神経発達症である。不注意・多動性・衝動性の3つが主症状ではないが、ADHDと併存する場合がある。
ポイント
  • ADHDの3つの特徴(不注意・多動性・衝動性)は最頻出であり、確実に記憶する
  • 不注意優勢型、多動・衝動性優勢型、混合型の3つのサブタイプに分類される
  • 治療は環境調整、行動療法、薬物療法(メチルフェニデート、アトモキセチンなど)を組み合わせる
  • 重要用語: ADHD, 不注意, 多動性, 衝動性, 神経発達症 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 分類 主な特徴
ADHD 神経発達症 不注意、多動性、衝動性
ASD 神経発達症 社会的コミュニケーション障害、限定的興味
DCD 神経発達症 協調運動の困難、不器用さ
PTSD ストレス関連障害 フラッシュバック、回避、過覚醒
解説画像
鍼灸 第30回(2022) 問題64|発達障害で不注意、多動性、衝動性の 3 つの特徴がみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第30回(2022) 問題64|発達障害で不注意、多動性、衝動性の 3 つの特徴がみられるのはどれか。
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