学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ A. 小児科疾患 / Q1317

理由で解く 臨床医学各論

Q1317 その他の領域

出典:あマ指 第5回(1997) 問題96
問題
不安神経症の症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 自律神経症状
2 多幸症
3 過呼吸
4 不眠
解答
正解2(多幸症)
解説
✗ 1.
自律神経症状
✗ 正しい。不安神経症では自律神経症状が顕著に出現する。身体症状として食欲不振、悪心、腹痛、下痢、嘔吐、頭痛、口唇乾燥、頻脈、四肢冷感、めまい、発汗などが記載されており、これらは自律神経の過剰な興奮によって生じる。動悸、震えなども典型的な自律神経症状である。
✓ 2. 誤り
多幸症
多幸症は不安神経症の症状としては適切でない。多幸症は躁状態(双極性障害の躁エピソード)やアルコール・薬物の影響、あるいは前頭葉障害などの器質性脳疾患でみられる症状である。不安神経症では強い不安や恐怖感が主症状であり、気分が高揚して幸福感に満ちている多幸症とは正反対の精神状態である。
✗ 3.
過呼吸
✗ 正しい。不安発作時に過換気(過呼吸)症候群を伴うことが多い。強い不安や恐怖により呼吸が速く浅くなり、過呼吸状態となる。これにより血中CO2が低下し、手足のしびれやテタニー様症状(筋肉の痙攣)などが出現することもある。
✗ 4.
不眠
✗ 正しい。強い不安により睡眠障害が生じる。も「睡眠障害、夜驚、パニック」が不安神経症の症状として記載されている。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などの不眠症状が出現し、日常生活機能に障害をきたす。
ポイント
  • 不安神経症では強い不安や恐怖に伴い、自律神経症状(頻脈、発汗、腹痛など)、過呼吸、不眠などの多彩な症状がみられる。
  • 多幸症は躁状態や薬物影響で出現する症状であり、不安を主徴とする神経症とは相反する精神状態である。
  • 不安神経症の治療には、抗不安薬・抗うつ薬の投与のほか、カウンセリングや遊技療法・箱庭療法などの非言語的療法も行われる。
  • 重要用語: 不安神経症、自律神経症状、過呼吸、多幸症 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 不安神経症 躁状態
気分 強い不安・恐怖 高揚・多幸
身体症状 頻脈、発汗、腹痛、頭痛 活動量増加、不眠(本人は苦にしない)
行動 回避行動、不登校 多弁、衝動的行動
睡眠 不眠(入眠困難) 睡眠欲求の減少
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題96|不安神経症の症状で適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題96|不安神経症の症状で適切でないのはどれか。
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