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理由で解く 臨床医学各論

Q1277 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題74
問題
全身性エリテマトーデスでみられないのはどれか。
選択肢
1 皮下結節
2 けいれん
3 脱毛
4 口腔粘膜潰瘍
解答
正解1(皮下結節)
解説
✓ 1. 誤り
皮下結節
皮下結節(リウマトイド結節)は関節リウマチに特徴的な関節外症状であり、SLEでは通常みられない。肘頭部、後頭部、仙骨部など圧迫を受けやすい部位に形成される硬い結節で、関節リウマチの約25%に認められる。
✗ 2.
けいれん
✗ 正しい。けいれんはSLEの中枢神経症状(CNSループス/神経精神ループス:NPSLE)として出現しうる。中枢神経ループスは予後を左右する重篤な合併症であり、けいれんのほか精神症状、頭痛、脳血管障害なども含まれる。
✗ 3.
脱毛
✗ 正しい。脱毛(ループスヘア)はSLEの皮膚症状として高頻度にみられ、びまん性の非瘢痕性脱毛を呈する。疾患活動性に連動して増悪し、治療により改善することが多い。SLEの分類基準にも含まれている。
✗ 4.
口腔粘膜潰瘍
✗ 正しい。口腔粘膜潰瘍(口腔内潰瘍)はSLEの分類基準に含まれる症状であり、硬口蓋に好発する無痛性の潰瘍が特徴的である。鼻腔粘膜潰瘍を伴うこともある。
ポイント
  • SLEの主要症状は蝶形紅斑、円板状紅斑、光線過敏症、口腔潰瘍、脱毛、関節炎、漿膜炎、腎障害(ループス腎炎)、中枢神経障害(けいれん、精神症状)、血液異常(汎血球減少)である。
  • 皮下結節(リウマトイド結節)は関節リウマチに特異的な所見であり、SLEとの重要な鑑別点となる。
  • SLEでは抗核抗体、抗dsDNA抗体、抗Sm抗体が陽性となり、補体価(CH50、C3、C4)の低下が疾患活動性の指標となる。
  • SLEとベーチェット病はともに口腔潰瘍を呈するが、SLEでは無痛性で硬口蓋に好発し、ベーチェット病では有痛性のアフタ性潰瘍が特徴的である。
  • 重要用語: 皮下結節、リウマトイド結節、SLE、CNSループス を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 SLE 関節リウマチ
皮膚症状 蝶形紅斑、円板状紅斑、脱毛 リウマトイド結節(皮下結節)
関節症状 非破壊性関節炎 破壊性滑膜炎(パンヌス形成)
腎障害 ループス腎炎(高頻度) アミロイドーシス(まれ)
中枢神経 CNSループス(けいれんなど) まれ
特異的抗体 抗dsDNA抗体、抗Sm抗体 抗CCP抗体
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題74|全身性エリテマトーデスでみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題74|全身性エリテマトーデスでみられないのはどれか。
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