学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ D. 基底核変性疾患 / Q1116

理由で解く 臨床医学各論

Q1116 神経疾患

出典:あマ指 第11回(2003) 問題95
問題
疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ウィルソン病 ― 片麻痺
2 クロイツフェルト・ヤコブ病 ― 痴呆
3 アルツハイマー病 ― 感覚障害
4 パーキンソン病 ― アテトーゼ
解答
正解2(クロイツフェルト・ヤコブ病 ― 痴呆)
解説
✗ 1. 誤り
ウィルソン病 ― 片麻痺
ウィルソン病は大脳基底核への銅沈着による錐体外路症状(振戦・構音障害・ジストニア・アテトーゼ)が主体であり、片麻痺は錐体路障害の症状であるためみられない。ウィルソン病の神経症状は両側性であり、一側性の片麻痺とは病態が異なる。
✓ 2. 正しい
クロイツフェルト・ヤコブ病 ― 痴呆
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)はプリオン蛋白の異常により発症する伝達性海綿状脳症であり、急速に進行する認知症(痴呆)を呈する。初発症状は認知機能低下や性格変化であり、数ヵ月以内に急速に進行して無動性無言状態に至る。ミオクローヌス(突然のピクッとする不随意運動)や脳波上の周期性同期性放電(PSD)が特徴的所見である。発症から死亡まで通常1〜2年の経過をたどる。
✗ 3. 誤り
アルツハイマー病 ― 感覚障害
アルツハイマー病は進行性の記憶・認知機能障害を主症状とする認知症性疾患であり、感覚障害は呈さない。徐々に進行する物忘れ、失見当識、失行・失認症状がみられ、人格反応は比較的保たれる。
✗ 4. 誤り
パーキンソン病 ― アテトーゼ
パーキンソン病は安静時振戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害の四大症状を呈する錐体外路疾患であり、アテトーゼ(ゆっくりとしたねじるような不随意運動)はパーキンソン病の主症状ではない。アテトーゼは脳性小児麻痺やハンチントン舞踏病でみられる。
ポイント
  • クロイツフェルト・ヤコブ病はプリオン蛋白による急速進行性認知症で、ミオクローヌスと周期性同期性放電が特徴
  • 各疾患の病態と症状の対応関係を正確に理解しておく
  • アテトーゼはパーキンソン病ではなく、脳性小児麻痺やハンチントン舞踏病でみられる不随意運動
  • 重要用語: クロイツフェルト・ヤコブ病, プリオン, ミオクローヌス, 周期性同期性放電 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 正しい症状 誤った組合せ(本問の選択肢)
ウィルソン病 振戦・構音障害・肝硬変・角膜輪 片麻痺(錐体路障害であり該当しない)
クロイツフェルト・ヤコブ病 急速進行性認知症・ミオクローヌス ―(正しい組合せ)
アルツハイマー病 記憶障害・見当識障害・失行・失認 感覚障害(認知症であり該当しない)
パーキンソン病 安静時振戦・無動・筋固縮 アテトーゼ(脳性麻痺等の症状)
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題95|疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題95|疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
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