学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1476

理由で解く 臨床医学各論

Q1476 その他の領域

出典:あマ指 第11回(2003) 問題96
問題
ヒステリーの病前性格として適切でないのはどれか。
選択肢
1 生真面目
2 自己中心的
3 情緒未熟
4 感情易変性
解答
正解1(生真面目)
解説
✓ 1. 誤り
生真面目
生真面目はヒステリーの病前性格としては適切でない。生真面目(几帳面・責任感が強い・秩序を重視する)はうつ病の病前性格として知られるメランコリー親和型性格(執着気質)に特徴的である。ヒステリーの病前性格とは全く異なる性格特性であり、両者の区別は国試頻出である。
✗ 2.
自己中心的
✗ 正しい。自己中心的はヒステリーの病前性格として典型的な特徴であり、適切な記述である。自分を中心に物事を考え、他者からの注目や関心を強く求める傾向がある。演技性パーソナリティの特徴とも重なり、周囲の注目を集めようとする行動がみられる。
✗ 3.
情緒未熟
✗ 正しい。情緒未熟はヒステリーの病前性格の一つであり、適切な記述である。感情のコントロールが未成熟で、ストレスに対する心理的対処能力が低い。心理的葛藤を適切に処理できず、身体症状への転換(転換症状)や意識の解離(解離症状)として表出されやすい。
✗ 4.
感情易変性
✗ 正しい。感情易変性(感情の起伏が激しいこと)はヒステリーの病前性格の一つであり、適切な記述である。わずかなきっかけで感情が大きく変動し、喜怒哀楽の表現が過剰で演技的になりやすい。暗示にかかりやすい点もヒステリーの特徴である。
ポイント
  • ヒステリーの病前性格は自己中心的・情緒未熟・感情易変性・暗示にかかりやすい・演技的などであり、周囲の注目を求める傾向が共通している。
  • 生真面目(几帳面・責任感が強い)はうつ病の病前性格であるメランコリー親和型性格(執着気質)に特徴的であり、ヒステリーの病前性格ではない。
  • 神経症(不安障害)は現実吟味力を保持し病識がある点が精神病圏(統合失調症など)と異なり、症状の背景に心理的・情緒的・性格的要因が認められる。
  • 重要用語: ヒステリー、メランコリー親和型、執着気質、感情易変性、転換症状 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病前性格 主な特徴
ヒステリー 自己中心的、情緒未熟、感情易変性 演技的、暗示にかかりやすい
うつ病 生真面目、几帳面、責任感が強い メランコリー親和型(執着気質)
統合失調症 非社交的、内向的 分裂気質(シゾイド)
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題96|ヒステリーの病前性格として適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題96|ヒステリーの病前性格として適切でないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手