学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ D. 基底核変性疾患 / Q1107

理由で解く 臨床医学各論

Q1107 神経疾患

出典:あマ指 第26回(2018) 問題79
問題
パーキンソン病でよくみられるのはどれか。
選択肢
1 反張膝
2 分回し歩行
3 小刻み歩行
4 膝折れ
解答
正解3(小刻み歩行)
解説
✗ 1. 誤り
反張膝
反張膝は膝関節が過伸展する状態で、下肢の伸筋痙縮や膝関節周囲の筋力不均衡、末梢神経障害などでみられる。パーキンソン病の特徴的な歩行異常ではない。パーキンソン病では膝関節はむしろ軽度屈曲位をとる。
✗ 2. 誤り
分回し歩行
分回し歩行(鎌刈り歩行)は痙性片麻痺、とくに脳卒中後の上位運動ニューロン障害でみられる歩行異常である。下肢の痙性により膝を伸展させたまま外側に円弧を描くように振り出す歩き方で、パーキンソン病の歩行とは本質的に異なる。
✓ 3. 正しい
小刻み歩行
パーキンソン病では小刻み歩行が特徴的にみられる。歩幅が極端に狭く、足を引きずるようにして歩く。前傾姿勢で重心が前方に移動するため、加速現象(突進現象:歩くにつれて速度が増す)を伴うことがある。また歩き出しの一歩が踏み出せないすくみ足(すくみ現象)も特徴的である。これらは錐体外路徴候としての姿勢反射障害と筋固縮によるものである。
✗ 4. 誤り
膝折れ
膝折れは歩行中に膝が突然屈曲してしまう現象で、大腿四頭筋の筋力低下(末梢神経障害や筋疾患)でみられる。パーキンソン病では筋力低下よりも動作の緩慢さ・固縮が問題となる。
ポイント
  • パーキンソン病の歩行異常:小刻み歩行、すくみ足、前傾姿勢、突進現象
  • 分回し歩行は痙性片麻痺(脳卒中後)に特徴的な歩行異常
  • パーキンソン病の四大徴候:安静時振戦、筋固縮、無動・寡動、姿勢反射障害
  • 重要用語: 小刻み歩行, すくみ足, 突進現象, 分回し歩行, 錐体外路徴候 を正確に理解しておくこと。
比較表
歩行異常 特徴的な疾患 歩行の特徴
小刻み歩行 パーキンソン病 歩幅狭小、前傾姿勢、突進現象
分回し歩行 痙性片麻痺(脳卒中後) 下肢を外側に円弧状に振り出す
失調性歩行 小脳疾患 ワイドベース、千鳥足様
鶏歩(垂れ足歩行) 腓骨神経麻痺 足を高く上げて歩く
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題79|パーキンソン病でよくみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題79|パーキンソン病でよくみられるのはどれか。
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