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理由で解く 臨床医学各論

Q1079 神経疾患

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題74
問題
半側空間無視の評価に用いる検査項目で正しいのはどれか。
選択肢
1 100 から7 を順番に引かせる。
2 今日の日付を答えさせる。
3 直線の中点に印をつけさせる。
4 検者の母指と示指で輪をつくり模倣させる。
解答
正解3(直線の中点に印をつけさせる)
解説
✗ 1. 誤り
100 から7 を順番に引かせる。
100から7を順番に引く計算(Serial 7s)は注意力・集中力・計算能力の評価に用いられる検査であり、改訂長谷川式簡易知能評価スケールやMMSE(ミニメンタルステート検査)に含まれる項目である。半側空間無視の直接的な評価には用いない。
✗ 2. 誤り
今日の日付を答えさせる。
今日の日付を答えさせるのは見当識(時の見当識)の評価であり、認知機能全般のスクリーニング検査の一項目である。半側空間無視の評価とは異なる。
✓ 3. 正しい
直線の中点に印をつけさせる。
半側空間無視の評価には線分二等分試験(直線の中点に印をつけさせる検査)が代表的に用いられる。半側空間無視がある場合、無視側(通常は左側)の空間を認識できないため、中点の印が無視側と反対方向(右側)にずれる。半側空間無視は非優位半球(右半球)の頭頂葉障害でみられることが多く、左半側空間無視が典型的である。他に線分抹消試験や模写試験なども評価に用いられる。
✗ 4. 誤り
検者の母指と示指で輪をつくり模倣させる。
検者の母指と示指で輪をつくり模倣させる検査は、構成能力や観念運動性失行の評価に用いられる。半側空間無視の直接的な評価法ではない。
ポイント
  • 半側空間無視の評価には線分二等分試験、線分抹消試験、模写試験などが用いられる
  • 非優位半球(右半球)の頭頂葉障害で左半側空間無視が生じやすい
  • 注意力の評価(Serial 7s)、見当識の評価(日付)、構成能力の評価(模倣)とは異なる
  • 重要用語: 半側空間無視, 線分二等分試験, 非優位半球, 頭頂葉 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 評価対象 検査の内容
線分二等分試験 半側空間無視 直線の中点に印をつけさせる
線分抹消試験 半側空間無視 紙面上の線分をすべて見つけて消させる
Serial 7s(100-7計算) 注意力・計算能力 100から7を順に引かせる
時の見当識 見当識 今日の日付・曜日を答えさせる
模倣動作 構成能力・失行 検者の手指動作を模倣させる
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題74|半側空間無視の評価に用いる検査項目で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題74|半側空間無視の評価に用いる検査項目で正しいのはどれか。
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