学習トップ理由で解く 臨床医学各論第11章 ▸ A. 脳血管疾患 / Q1056

理由で解く 臨床医学各論

Q1056 神経疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題73
問題
ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか。
選択肢
1 利き手交換
2 トイレ改造
3 上肢機能訓練
4 デイサービス利用
解答
正解1(利き手交換)
解説
✓ 1. 正しい
利き手交換
利き手交換は、脳卒中などで利き手に麻痺が生じた場合に、非利き手で日常生活動作(食事・書字など)を遂行できるよう訓練するアプローチである。これはICFにおける「活動」レベル(日常生活動作の遂行能力)の改善を直接的に目指す介入であり、活動制限に対するアプローチとして適切である。
✗ 2. 誤り
トイレ改造
トイレ改造は住環境の改善であり、ICFにおける「環境因子」への介入に該当する。手すりの設置や便座の高さ調整などは、環境を整備して参加や活動を支援するものであるが、活動制限そのものへの直接的なアプローチではない。
✗ 3. 誤り
上肢機能訓練
上肢機能訓練は筋力・関節可動域・巧緻性など身体機能の改善を目的としたアプローチであり、ICFにおける「心身機能・身体構造」レベルへの介入に該当する。機能レベルの改善は間接的に活動を支えるが、活動制限に対する直接的アプローチとは区別される。
✗ 4. 誤り
デイサービス利用
デイサービスの利用は社会参加の促進や社会的孤立の予防を目的とするものであり、ICFにおける「参加」レベルへの介入に該当する。活動制限への直接的アプローチではなく、参加制約に対するアプローチである。
ポイント
  • ICFの3つのレベルとそれぞれに対応するアプローチを区別する。心身機能・身体構造は機能訓練、活動は日常生活動作訓練(利き手交換など)、参加は社会参加支援(デイサービスなど)、環境因子は住宅改修である。
  • 利き手交換は「できない動作を別の方法で遂行できるようにする」代償的アプローチであり、活動レベルの改善を目指す。
  • 本問は循環器疾患の分類であるが、他分野の知識(リハビリテーション・ICF)も含めた横断的出題に対応する力が求められる。
  • 重要用語: ICF、活動制限、利き手交換、環境因子、参加制約 を正確に理解しておくこと。
比較表
ICFの分類 具体的アプローチ例
心身機能・身体構造 上肢機能訓練、筋力訓練
活動 利き手交換、ADL訓練
参加 デイサービス利用、就労支援
環境因子 トイレ改造、住宅改修
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題73|ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題73|ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか。
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