学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ D. 出血性素因 / Q1043

理由で解く 臨床医学各論

Q1043 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題72
問題
特発性血小板減少性紫斑病の症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 関節内血腫
2 鼻出血
3 歯肉出血
4 皮膚の点状出血
解答
正解1(関節内血腫)
解説
✓ 1. 誤り
関節内血腫
関節内血腫(関節内出血)は血友病に特徴的な深部出血であり、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では通常みられない。ITPでは血小板減少による一次止血障害が生じるため、表在性の出血(皮膚・粘膜出血)が主体であり、深部出血は起こりにくい。
✗ 2.
鼻出血
✗ 正しい。血小板減少により鼻粘膜からの鼻出血がみられる。粘膜は血管が豊富で外界に露出しているため、血小板減少時に出血しやすい部位であり、ITPの典型的な症状の一つである。
✗ 3.
歯肉出血
✗ 正しい。血小板減少により歯肉からの出血(歯磨き時など)がみられる。歯肉出血はITPにおける粘膜出血の一つであり、患者が自覚しやすい症状である。
✗ 4.
皮膚の点状出血
✗ 正しい。血小板減少により皮膚に点状出血(紫斑、petechiae)がみられる。ITPの最も特徴的な所見であり、下肢や体幹に多く認められる。血小板に対する自己抗体による血小板破壊が原因である。
ポイント
  • ITPの出血は表在性(皮膚・粘膜):点状出血、紫斑、鼻出血、歯肉出血、性器出血などである。
  • 血友病の出血は深部性:関節内出血、筋肉内出血、頭蓋内出血など。両者の出血パターンの違いを区別する。
  • ITPは血小板に対する自己抗体による自己免疫疾患であり、急性型は小児に、慢性型は成人女性に多い。
  • 重要用語: ITP、表在性出血、血友病、深部出血、自己抗体 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題72|特発性血小板減少性紫斑病の症状で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題72|特発性血小板減少性紫斑病の症状で適切でないのはどれか。
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