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理由で解く 臨床医学各論

Q1041 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題76
問題
血友病について誤っているのはどれか。
選択肢
1 遺伝性疾患
2 血小板数減少
3 毛細管抵抗正常
4 凝固時間延長
解答
正解2(血小板数減少)
解説
✗ 1.
遺伝性疾患
✗ 正しい。血友病はX染色体連鎖劣性遺伝による凝固因子(第VIII因子または第IX因子)欠損の遺伝性疾患である。X染色体上の遺伝子異常により発症し、男性に発症して女性は保因者となる。
✓ 2. 誤り
血小板数減少
血友病では血小板数は正常であり、減少しない。血友病は凝固因子の欠損による二次止血障害(凝固異常)であり、血小板の量や機能は正常に保たれる。血小板数減少がみられるのは特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などの疾患である。
✗ 3.
毛細管抵抗正常
✗ 正しい。血友病では血小板機能と血管壁が正常であるため、毛細管抵抗試験(ルンペル・レーデ試験)は正常である。一次止血(血小板による止血栓形成)は障害されず、二次止血(凝固因子によるフィブリン形成)が障害される。
✗ 4.
凝固時間延長
✗ 正しい。凝固因子(第VIII因子または第IX因子)の欠損により、内因系凝固が障害され、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)が重症度に応じて延長する。一方、外因系凝固を反映するPTは正常である。
ポイント
  • 血友病は凝固因子欠損による二次止血障害であり、血小板数は正常、APTT延長、PT正常、出血時間正常である。
  • 血小板減少によるITPとは異なり、深部出血(関節内出血、筋肉内出血)が特徴である。
  • 毛細管抵抗試験(ルンペル・レーデ試験)は血友病では正常だが、ITPでは陽性となる。
  • 重要用語: 血友病、血小板数正常、APTT延長、PT正常、深部出血 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 血友病 ITP(特発性血小板減少性紫斑病)
血小板数 正常 減少
APTT 延長 正常
PT 正常 正常
出血時間 正常 延長
毛細管抵抗試験 正常 陽性
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題76|血友病について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題76|血友病について誤っているのはどれか。
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