学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ D. 出血性素因 / Q1040

理由で解く 臨床医学各論

Q1040 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第9回(2001) 問題95
問題
輸血時に必須の検査はどれか。
選択肢
1 肝機能
2 交差適合試験
3 血清電解質
4 凝固能
解答
正解2(交差適合試験)
解説
✗ 1. 誤り
肝機能
肝機能検査(AST、ALT、γ-GTPなど)は全身状態の評価に用いるが、輸血の適合性判定とは直接関係がなく、輸血前の必須検査ではない。輸血後にB型肝炎やC型肝炎などの感染をモニタリングする目的で事後に行うことはある。
✓ 2. 正しい
交差適合試験
交差適合試験(クロスマッチテスト)は輸血時に必須の検査である。患者血清と供血者赤血球を混合して凝集・溶血の有無を確認する主試験と、供血者血清と患者赤血球を混合する副試験がある。ABO血液型不適合による致死的溶血性輸血副作用を防止するための最も重要な最終確認検査である。
✗ 3. 誤り
血清電解質
血清電解質(Na、K、Clなど)は体液バランスの評価に用いるが、輸血の適合性判定とは無関係であり、輸血時の必須検査ではない。ただし大量輸血時にはカリウム上昇や低カルシウム血症などの電解質異常が問題となることがある。
✗ 4. 誤り
凝固能
凝固能検査(PT、APTTなど)は出血傾向の評価や凝固因子補充の判断に重要だが、赤血球輸血の適合性判定には使用されず、輸血時の必須検査ではない。新鮮凍結血漿の投与適応を判断する際には参考となる。
ポイント
  • 輸血時には交差適合試験(クロスマッチ)が必須であり、ABO不適合輸血による致死的溶血反応を防止する。
  • 輸血前検査の手順:ABO型判定、Rh型判定、不規則抗体スクリーニング、交差適合試験を行う。
  • 不適合輸血では急性溶血反応(発熱、血圧低下、ヘモグロビン尿、DICなど)を引き起こし、致死的となりうる。
  • 重要用語: 交差適合試験、クロスマッチ、溶血性輸血副作用、ABO血液型 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題95|輸血時に必須の検査はどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題95|輸血時に必須の検査はどれか。
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