学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1015

理由で解く 臨床医学各論

Q1015 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題57
問題
小球性低色素性貧血を呈するのはどれか。
選択肢
1 鉄欠乏性貧血
2 巨赤芽球性貧血
3 溶血性貧血
4 再生不良性貧血
解答
正解1(鉄欠乏性貧血)
解説
✓ 1. 正しい
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血を呈する代表的疾患である。鉄不足によりヘモグロビン合成が障害され、赤血球が小型化(MCV↓、小球性)し、ヘモグロビン含量が低下(MCH↓、MCHC↓、低色素性)する。最も頻度の高い貧血である。
✗ 2. 誤り
巨赤芽球性貧血
巨赤芽球性貧血は大球性正色素性貧血を呈する。ビタミンB12や葉酸の欠乏により核酸(DNA)合成が障害され、核の成熟が遅延し、赤血球が大型化する(MCV↑)。小球性ではない。
✗ 3. 誤り
溶血性貧血
溶血性貧血は正球性正色素性貧血を呈することが多い。赤血球の寿命短縮による破壊亢進が原因であり、赤血球のサイズやヘモグロビン含量は通常正常である。網赤血球が増加する。
✗ 4. 誤り
再生不良性貧血
再生不良性貧血は正球性正色素性貧血を呈する。多能性幹細胞の障害により汎血球減少が生じるが、赤血球のサイズやヘモグロビン含量は通常正常である。骨髄は低形成・脂肪髄となる。
ポイント
  • 貧血の形態分類を正確に区別する:小球性低色素性(鉄欠乏性)、大球性正色素性(巨赤芽球性)、正球性正色素性(溶血性、再生不良性)である。
  • 鉄欠乏性貧血は世界で最も頻度の高い貧血であり、特に女性に多い。
  • 末梢血液像では鉄欠乏性貧血で赤血球の大小不同、奇形、菲薄化が認められる。
  • 重要用語: 小球性低色素性貧血、MCV、MCH、MCHC を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題57|小球性低色素性貧血を呈するのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題57|小球性低色素性貧血を呈するのはどれか。
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