学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1013

理由で解く 臨床医学各論

Q1013 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題58
問題
鉄欠乏性貧血でみられるのはどれか。
選択肢
1 紫斑
2 脾腫
3 汎血球減少
4 スプーン状爪
解答
正解4(スプーン状爪)
解説
✗ 1. 誤り
紫斑
紫斑は血小板減少(特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血など)や血管障害でみられる出血症状である。鉄欠乏性貧血では血小板は正常または軽度増加するため、紫斑は通常みられない。
✗ 2. 誤り
脾腫
脾腫は溶血性貧血(赤血球の破壊亢進)、肝硬変、悪性リンパ腫、白血病などでみられる所見であるが、鉄欠乏性貧血では通常みられない。
✗ 3. 誤り
汎血球減少
汎血球減少(赤血球↓、白血球↓、血小板↓)は再生不良性貧血の特徴的所見である。鉄欠乏性貧血では赤血球のみが減少し、小球性低色素性貧血を呈する。
✓ 4. 正しい
スプーン状爪
鉄欠乏性貧血ではスプーン状爪(匙状爪、コイロニキア)がみられる。鉄欠乏により爪の形成が障害され、爪が薄く脆くなり、中央が凹んでスプーンのように反り返る。鉄欠乏性貧血の特徴的所見である。
ポイント
  • 鉄欠乏性貧血の特徴的症状:スプーン状爪、舌炎、口角炎、嚥下障害(Plummer-Vinson症候群)、異食症(氷食症など)である。
  • 血小板減少による紫斑や脾腫は鉄欠乏性貧血の所見ではない。
  • 鉄欠乏性貧血では貧血の一般症状(顔色不良、息切れ、動悸、めまい、易疲労感)に加え、鉄欠乏特有の症状が出現する。
  • 重要用語: スプーン状爪、コイロニキア、Plummer-Vinson症候群 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題58|鉄欠乏性貧血でみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題58|鉄欠乏性貧血でみられるのはどれか。
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