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理由で解く 臨床医学各論

Q1239 神経疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題59
問題
片頭痛の症状で正しいのはどれか。
選択肢
1 拍動性頭痛
2 激しい眼窩部痛
3 締め付けられるような鈍痛
4 ハンマーで殴られたような痛み
解答
正解1(拍動性頭痛)
解説
✓ 1. 正しい
拍動性頭痛
片頭痛では拍動性頭痛(ズキンズキンと脈打つような頭痛)が特徴的である。 片側の側頭部に好発し、4〜72時間持続する。悪心・嘔吐、光過敏(羞明)、音過敏を伴うことが多い。 約20%の患者で前兆として閃輝暗点がみられ、セロトニンや三叉神経血管系が発症機序に関与する。
✗ 2. 誤り
激しい眼窩部痛
激しい眼窩部痛は群発頭痛の特徴的症状である。 群発頭痛は20〜40代の男性に多く、片側の眼窩周囲に耐えがたい激痛が15分〜3時間持続する。 同側の流涙、鼻汁、結膜充血、縮瞳などの自律神経症状を伴う点が片頭痛との鑑別ポイントである。
✗ 3. 誤り
締め付けられるような鈍痛
締め付けられるような鈍痛(頭を締め付けるバンドのような圧迫感)は緊張型頭痛の特徴的症状である。 緊張型頭痛は最も頻度が高い一次性頭痛であり、両側性で非拍動性の圧迫感・締め付け感が特徴である。 ストレスや頭頸部の筋緊張が関与し、治療には抗不安薬・筋弛緩薬が有効である。
✗ 4. 誤り
ハンマーで殴られたような痛み
「ハンマーで殴られたような」突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)はくも膜下出血の特徴的症状である。 「今まで経験したことのない最悪の頭痛」と表現されることが多く、意識障害や項部硬直を伴う。 緊急の画像検査(CT)と腰椎穿刺が必要であり、見逃すと致命的となりうる二次性頭痛の代表である。
ポイント
  • 頭痛の性状で鑑別:拍動性→片頭痛、眼窩部激痛→群発頭痛、締め付け→緊張型、雷鳴頭痛→くも膜下出血
  • 片頭痛の前兆として閃輝暗点が約20%にみられる
  • 片頭痛は女性に多く(男女比1:3〜4)、月経との関連もある
  • 重要用語: 片頭痛, 拍動性頭痛, 閃輝暗点, 群発頭痛は眼窩部痛, 緊張型は締め付け を正確に理解しておくこと。
比較表
頭痛の種類 痛みの性状 部位 特徴
片頭痛 拍動性 片側側頭部 悪心、光・音過敏、閃輝暗点
緊張型頭痛 圧迫・締め付け 両側(頭全体) 非拍動性、筋緊張
群発頭痛 激痛 眼窩周囲 流涙、鼻汁、男性に多い
くも膜下出血 雷鳴頭痛 全体 突然発症、項部硬直
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題59|片頭痛の症状で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題59|片頭痛の症状で正しいのはどれか。
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