学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1011

理由で解く 臨床医学各論

Q1011 血液・造血器疾患

出典:あマ指 第30回(2022) 問題53
問題
鉄欠乏性貧血について誤っているのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 大球性貧血である。
3 貧血の中で最も頻度が高い。
4 血清フェリチン値は低下する。
解答
正解2(大球性貧血である)
解説
✗ 1.
女性に多い。
✗ 正しい。鉄欠乏性貧血は生殖年齢の女性に多い。月経による定期的な出血、妊娠・授乳による鉄需要増大が原因である。成人女性の約8%にみられる。
✓ 2. 誤り
大球性貧血である。
鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血であり、大球性貧血ではない。鉄不足によりヘモグロビン合成が障害され、赤血球が小さく(MCV↓、小球性)、ヘモグロビン含量が低下(MCH↓、MCHC↓、低色素性)する。大球性貧血は巨赤芽球性貧血(ビタミンB12、葉酸欠乏)である。
✗ 3.
貧血の中で最も頻度が高い。
✗ 正しい。鉄欠乏性貧血は全貧血の中で最も頻度が高い。世界的に最も多い貧血であり、特に開発途上国で高頻度である。
✗ 4.
血清フェリチン値は低下する。
✗ 正しい。鉄欠乏性貧血では血清フェリチン値が低下する。フェリチンは体内の貯蔵鉄を反映する指標であり、鉄欠乏で最も早期に低下する。診断に有用である。
ポイント
  • 貧血の形態分類を正確に理解する:鉄欠乏性貧血は小球性低色素性、巨赤芽球性貧血は大球性正色素性である。
  • 鉄欠乏性貧血は世界で最も頻度の高い貧血であり、特に女性に多い。
  • フェリチンは体内貯蔵鉄の最も鋭敏な指標であり、鉄欠乏で最も早期に低下する。
  • 重要用語: 小球性低色素性貧血、大球性貧血、フェリチン を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題53|鉄欠乏性貧血について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題53|鉄欠乏性貧血について誤っているのはどれか。
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