学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ E. 結石症 / Q0425

理由で解く 臨床医学各論

Q0425 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第30回(2022) 問題54
問題
腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。
選択肢
1 胆石症
2 膀胱炎
3 尿管結石
4 前立腺炎
解答
正解3(尿管結石)
解説
✗ 1. 誤り
胆石症
胆石症は右季肋部痛や心窩部痛が主症状であり、右肩や背部への放散痛がみられることはあるが、腰背部痛を主症状とする疾患ではない。食後、特に脂肪食後に症状が増悪しやすい。
✗ 2. 誤り
膀胱炎
膀胱炎は下腹部の不快感・排尿痛・頻尿・尿混濁が主症状であり、腰背部痛は通常みられない。腰背部痛がある場合は感染が腎盂に波及した腎盂腎炎を疑うべきである。
✓ 3. 正しい
尿管結石
尿管結石は腰背部痛をきたしやすい代表的な疾患である。結石が尿管に嵌頓すると、尿管の平滑筋が痙攣性に収縮して激しい疝痛発作が生じ、腰背部から側腹部、さらに下腹部・鼠径部にかけて放散する。「激痛は腰背部から下腹部に放散する」とされている。CVA(肋骨脊柱角)叩打痛も特徴的である。
✗ 4. 誤り
前立腺炎
前立腺炎は会陰部痛・排尿障害・排尿痛が主症状であり、腰背部痛は前立腺炎の主な症状ではない。前立腺は膀胱直下の小骨盤腔に位置する。
ポイント
  • 腰背部痛をきたす泌尿器疾患として、尿管結石と腎盂腎炎を代表的に覚えておく。尿管結石は疝痛発作、腎盂腎炎は発熱+叩打痛を伴う。
  • 胆石症は右季肋部〜心窩部、膀胱炎は下腹部、前立腺炎は会陰部と、それぞれ疼痛部位が異なる。
  • 重要用語: 尿管結石、腰背部痛、疝痛発作、放散痛、CVA叩打痛 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題54|腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題54|腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。
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