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理由で解く 臨床医学各論

Q0440 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第30回(2022) 問題55
問題
前立腺肥大症について正しいのはどれか。
選択肢
1 夜間頻尿がみられる。
2 蛋白尿がみられる。
3 骨シンチグラフィ検査を行う。
4 直腸指診で石のように硬く触知する。
解答
正解1(夜間頻尿がみられる。)
解説
✓ 1. 正しい
夜間頻尿がみられる。
前立腺肥大症では肥大した前立腺が尿道を圧迫し、排尿障害として夜間頻尿が初期からみられる。夜間頻尿は前立腺肥大症の最も早期に出現する症状であり、遷延性排尿、尿放出力低下、尿線細小化などの排尿障害が続いて出現する。初期の刺激症状として夜間頻尿がみられる。
✗ 2. 誤り
蛋白尿がみられる。
蛋白尿は糸球体腎炎やネフローゼ症候群など糸球体疾患の所見であり、前立腺肥大症の特徴的所見ではない。前立腺肥大症は下部尿路の閉塞性疾患であり、尿蛋白は通常陰性である。
✗ 3. 誤り
骨シンチグラフィ検査を行う。
骨シンチグラフィは前立腺癌の骨転移の検索に用いる検査である。前立腺肥大症は良性腫瘍であり転移は起こらないため、骨シンチグラフィは通常行わない。は前立腺癌の検査として骨シンチグラフィがみられる。
✗ 4. 誤り
直腸指診で石のように硬く触知する。
直腸指診で石のように硬く(石様硬に)触知するのは前立腺癌の所見である。前立腺肥大症では弾性硬(ゴム様硬)で表面平滑な腫大を触知し、前立腺癌とは硬さが明確に異なる。
ポイント
  • 前立腺肥大症について問われる際、前立腺癌の所見(石様硬、骨転移、骨シンチグラフィ)との混同を狙った選択肢が頻出する。
  • 前立腺肥大症の特徴:良性腫瘍、夜間頻尿(初期症状)、弾性硬・表面平滑(直腸指診)、転移なし。
  • 前立腺癌の確定診断には前立腺組織の生検が必要であり、腫瘍マーカー(PSA、PAP)が診断や病期判定に有用である。
  • 重要用語: 夜間頻尿、弾性硬、良性腫瘍、前立腺癌との鑑別、骨シンチグラフィ を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題55|前立腺肥大症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題55|前立腺肥大症について正しいのはどれか。
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