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理由で解く 臨床医学各論

Q0439 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題62
問題
前立腺肥大症について正しいのはどれか。
選択肢
1 蛋白尿がみられる。
2 夜間頻尿がみられる。
3 直腸指診では石のように硬く触れる。
4 骨転移がみられる。
解答
正解2(夜間頻尿がみられる。)
解説
✗ 1. 誤り
蛋白尿がみられる。
蛋白尿は糸球体腎炎やネフローゼ症候群など糸球体疾患で生じる所見であり、前立腺肥大症の特徴的所見ではない。前立腺肥大症は下部尿路の閉塞性疾患であり、糸球体障害を伴わないため蛋白尿は通常みられない。
✓ 2. 正しい
夜間頻尿がみられる。
前立腺肥大症では肥大した前立腺が尿道を圧迫し、排尿障害を来す。初期には夜間頻尿が主症状として現れ、遷延性排尿、尿放出力低下、尿線細小化などの刺激症状がみられる。初期の症状として夜間頻尿がみられる。進行すると残尿感、排尿困難が加わり、最終的には尿閉に至る。
✗ 3. 誤り
直腸指診では石のように硬く触れる。
直腸指診で石のように硬く(石様硬に)触れるのは前立腺癌の特徴的所見である。前立腺肥大症では弾性硬(ゴム様の硬さ)で表面平滑な腫大した前立腺を触知する。この違いは両疾患の鑑別に重要である。
✗ 4. 誤り
骨転移がみられる。
骨転移がみられるのは前立腺癌であり、前立腺肥大症は良性腫瘍であるため転移は起こらない。前立腺癌は特に骨への造骨性転移が特徴的で、骨シンチグラフィで検索する。
ポイント
  • 前立腺肥大症と前立腺癌の鑑別が頻出。肥大症=弾性硬・良性・転移なし、癌=石様硬・悪性・骨転移ありと覚える。
  • 前立腺肥大症の初期症状は夜間頻尿であり、蛋白尿・骨転移は前立腺肥大症の所見ではない。
  • 重要用語: 前立腺肥大症、夜間頻尿、弾性硬、前立腺癌(石様硬・骨転移)、良性腫瘍 を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 前立腺肥大症 前立腺癌
直腸指診 弾性硬・表面平滑 石様硬・硬結触知
転移 なし(良性) 骨転移(造骨性)
蛋白尿 なし なし
夜間頻尿 あり(初期) 進行期にあり
腫瘍マーカー 軽度上昇 PSA著明上昇
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題62|前立腺肥大症について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題62|前立腺肥大症について正しいのはどれか。
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