学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ A. 下垂体疾患 / Q0450

理由で解く 臨床医学各論

Q0450 内分泌疾患

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題63
問題
先端巨大症の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 膵頭部腫瘍
2 胃ポリープ
3 下垂体腺腫
4 気管支カルチノイド
解答
正解2(胃ポリープ)
解説
✗ 1.
膵頭部腫瘍
✗ 正しい。膵島腫瘍(膵頭部を含む)は稀に異所性GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)産生腫瘍として、視床下部-下垂体系を刺激し成長ホルモンの過剰分泌を引き起こす。その結果、先端巨大症の原因となりうる。
✓ 2. 誤り
胃ポリープ
胃ポリープは先端巨大症の原因とはならない。胃ポリープは胃粘膜の局所的隆起性病変で、成長ホルモンやGHRHの産生・分泌とは無関係である。なお先端巨大症の患者では大腸ポリープの合併頻度が高いが、これはGH過剰の結果であって原因ではない。
✗ 3.
下垂体腺腫
✗ 正しい。下垂体腺腫(GH産生腺腫)は先端巨大症の最も多い原因であり、約95%以上を占める。下垂体前葉の成長ホルモン産生細胞が腺腫化し、自律的にGHを過剰分泌する。
✗ 4.
気管支カルチノイド
✗ 正しい。気管支カルチノイドは稀に異所性GHRH産生腫瘍として先端巨大症の原因となることがある。異所性GHRH産生により下垂体が刺激され、二次的にGH過剰分泌をきたす。
ポイント
  • 先端巨大症の原因は約95%が下垂体腺腫であり、残りは異所性GHRH産生腫瘍(膵島腫瘍、気管支カルチノイドなど)である
  • GHは肝臓で産生されるIGF-I(インスリン様成長因子-I)を介して作用し、軟部組織・骨の過剰成長を引き起こす
  • 診断は血中GH・IGF-I高値、ブドウ糖負荷試験でGH抑制不良、MRIで下垂体腺腫を確認する
  • 重要用語: 下垂体腺腫, 成長ホルモン, GHRH, 異所性ホルモン産生 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因 頻度 機序
下垂体腺腫 約95% GH直接産生
異所性GHRH産生腫瘍(膵島腫瘍) GHRH→下垂体刺激→GH過剰
異所性GHRH産生腫瘍(気管支カルチノイド) GHRH→下垂体刺激→GH過剰
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題63|先端巨大症の原因とならないのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題63|先端巨大症の原因とならないのはどれか。
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