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理由で解く 臨床医学各論

Q0441 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題65
問題
前立腺肥大症の初期症状はどれか。
選択肢
1 血尿
2 尿失禁
3 夜間頻尿
4 排尿時痛
解答
正解3(夜間頻尿)
解説
✗ 1. 誤り
血尿
血尿は前立腺肥大症の初期症状ではない。進行例では前立腺表面の血管が怒張して血尿がみられることがあるが、初期にはみられない。血尿は腎・尿路結石、膀胱癌、腎細胞癌、糸球体腎炎などの器質的疾患で多い症状である。
✗ 2. 誤り
尿失禁
尿失禁は前立腺肥大症の進行期にみられる症状であり、初期症状ではない。進行すると残尿が増加し膀胱内圧が上昇して、尿があふれ出る溢流性尿失禁を来す。
✓ 3. 正しい
夜間頻尿
前立腺肥大症の初期症状は夜間頻尿である。肥大した前立腺が尿道を圧迫することで膀胱刺激症状が生じ、初期には夜間頻尿として発症する。その後、遷延性排尿、尿放出力低下、尿線細小化が加わり、進行すると残尿感、排尿困難、最終的には尿閉や溢流性尿失禁に至る。50歳以上の男性に好発する。
✗ 4. 誤り
排尿時痛
排尿時痛(排尿痛)は膀胱炎や尿道炎など尿路感染症の症状であり、前立腺肥大症の初期症状ではない。前立腺肥大症では排尿時に痛みを伴うことは通常ない。
ポイント
  • 前立腺肥大症の症状は段階的に進行する:初期(夜間頻尿)→中期(排尿困難、残尿感、尿線細小化)→末期(尿閉、溢流性尿失禁、水腎症)。
  • 初期症状=夜間頻尿であることは頻出問題。排尿痛は膀胱炎の症状であり前立腺肥大症では通常みられない。
  • 重要用語: 夜間頻尿(初期症状)、排尿困難、溢流性尿失禁、尿閉、前立腺肥大症の進行 を正確に理解しておくこと。
比較表
病期 症状
初期(刺激期) 夜間頻尿、遷延性排尿、尿放出力低下
中期(残尿期) 排尿困難、残尿感、尿線細小化
末期(慢性尿閉期) 尿閉、溢流性尿失禁、水腎症
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題65|前立腺肥大症の初期症状はどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題65|前立腺肥大症の初期症状はどれか。
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