学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ E. 結石症 / Q0426

理由で解く 臨床医学各論

Q0426 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題90
問題
疝痛をきたすのはどれか。
選択肢
1 肺梗塞
2 心筋梗塞
3 尿管結石
4 膀胱炎
解答
正解3(尿管結石)
解説
✗ 1. 誤り
肺梗塞
肺梗塞(肺塞栓症)では突然の胸痛や呼吸困難が生じるが、これは血栓による肺動脈の閉塞に伴う症状であり、管腔臓器の痙攣による疝痛とは異なる。胸膜痛や血痰がみられることもある。
✗ 2. 誤り
心筋梗塞
心筋梗塞では持続性の前胸部絞扼感・圧迫感が生じるが、これは冠動脈の閉塞による心筋虚血の痛みであり、疝痛とは性質が異なる。痛みは左肩・左腕・顎などに放散することがある。
✓ 3. 正しい
尿管結石
尿管結石は疝痛をきたす代表的な疾患である。疝痛とは管腔臓器(尿管、胆管、腸管など)の平滑筋が痙攣性に収縮することで生じる発作性の激痛である。尿管結石では結石が尿管に嵌頓して尿管平滑筋の痙攣を誘発し、腰背部から下腹部にかけての激しい疝痛発作が起こる。悪心・嘔吐・冷や汗などの自律神経症状を伴う。
✗ 4. 誤り
膀胱炎
膀胱炎では排尿痛・頻尿・残尿感・尿混濁が主症状であり、疝痛は膀胱炎の特徴的症状ではない。膀胱炎の痛みは排尿時の灼熱感として現れる。
ポイント
  • 疝痛は管腔臓器(尿管・胆管・腸管)の平滑筋痙攣による発作性の激痛である。尿管結石のほかに胆石症(胆道疝痛)も疝痛をきたす代表的疾患である。
  • 胸痛(肺梗塞・心筋梗塞)や排尿痛(膀胱炎)は疝痛とは痛みの性質が異なることを理解する。
  • 重要用語: 疝痛、尿管結石、管腔臓器、平滑筋痙攣、発作性激痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 痛みの性質 疼痛部位
尿管結石 疝痛(発作性激痛) 腰背部〜下腹部
胆石症 疝痛(発作性激痛) 右季肋部〜心窩部
心筋梗塞 持続性絞扼感 前胸部
肺梗塞 突然の胸痛 胸部
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題90|疝痛をきたすのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題90|疝痛をきたすのはどれか。
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