学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ B. 腎不全 / Q0407

理由で解く 臨床医学各論

Q0407 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題91
問題
末期慢性腎不全の管理で適切でないのはどれか。
選択肢
1 食塩制限
2 水分制限
3 低蛋白食
4 高カリウム食
解答
正解4(高カリウム食)
解説
✗ 1.
食塩制限
✗ 正しい。末期慢性腎不全では腎でのナトリウム排泄障害により浮腫や高血圧を来すため、食塩制限(GFR10%以下では3〜5g/日)は適切な管理である。食塩制限は浮腫の軽減と血圧コントロールに重要である。
✗ 2.
水分制限
✗ 正しい。末期慢性腎不全では尿量が減少し体液過剰を来しやすいため、水分制限は適切である。過剰な水分摂取は浮腫、肺水腫、心不全の原因となる。
✗ 3.
低蛋白食
✗ 正しい。低蛋白食(GFR10%以下では0.6g/kg/日)は尿素窒素などの老廃物産生を抑制し、腎への負担を軽減するため適切である。ただしエネルギーは高エネルギー(35〜45kcal/kg/日)として蛋白異化を防ぐ。
✓ 4. 誤り
高カリウム食
末期慢性腎不全ではカリウムの腎排泄能が著しく低下しているため、高カリウム食は高カリウム血症を増悪させ、致死的不整脈(心室細動、心停止)を引き起こす危険がある。カリウムは2g/日以下に制限する必要があり、高カリウム食は禁忌である。
ポイント
  • 末期慢性腎不全の食事療法は「低蛋白・高エネルギー・塩分制限・カリウム制限・水分制限」が原則。高カリウム食は禁忌である。
  • GFRの低下に応じて制限を段階的に厳しくすることを理解する。
  • 重要用語: カリウム制限、食塩制限、低蛋白食、高エネルギー食、末期腎不全 を正確に理解しておくこと。
比較表
GFR 蛋白質 エネルギー 食塩 カリウム
50〜30% 0.8〜1.0g/kg 35kcal/kg 5〜8g/日 制限なし
30〜10% 0.7〜0.8g/kg 35〜40kcal/kg 5〜8g/日 2〜3g/日
10%以下 0.6g/kg 35〜45kcal/kg 3〜5g/日 2g/日以下
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題91|末期慢性腎不全の管理で適切でないのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題91|末期慢性腎不全の管理で適切でないのはどれか。
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