学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1008

理由で解く 臨床医学各論

Q1008 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題55
問題
小球性低色素性貧血をきたすのはどれか。
選択肢
1 溶血性貧血
2 鉄欠乏性貧血
3 再生不良性貧血
4 巨赤芽球性貧血
解答
正解2(鉄欠乏性貧血)
解説
✗ 1. 誤り
溶血性貧血
溶血性貧血は赤血球の寿命短縮により破壊が亢進する貧血であり、正球性正色素性貧血に分類される。赤血球自体のサイズやヘモグロビン含量は正常である。網赤血球の増加が特徴である。
✓ 2. 正しい
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血の代表的疾患である。鉄が不足するとヘモグロビン合成が障害され、赤血球が小型化(小球性:MCV↓)し、ヘモグロビン含量が低下(低色素性:MCH↓、MCHC↓)する。
✗ 3. 誤り
再生不良性貧血
再生不良性貧血は骨髄の造血機能が全般的に低下し、汎血球減少をきたす疾患であり、正球性正色素性貧血に分類される。骨髄は低形成・脂肪髄となる。
✗ 4. 誤り
巨赤芽球性貧血
巨赤芽球性貧血はビタミンB12や葉酸の欠乏により核の成熟が障害され、大球性正色素性貧血(MCV↑)をきたす。小球性ではなく大球性である。
ポイント
  • 貧血の形態分類:小球性低色素性(鉄欠乏性貧血)、大球性正色素性(巨赤芽球性貧血)、正球性正色素性(溶血性貧血、再生不良性貧血)である。
  • 小球性低色素性貧血の鑑別にはMCV、MCH、MCHC、血清鉄、フェリチン、TIBCの測定が重要である。
  • 鉄欠乏性貧血の原因:鉄の供給低下(偏食、胃切除後)、吸収不良、慢性出血(消化管出血、過多月経)、需要亢進(成長期、妊娠)である。
  • 重要用語: 小球性低色素性貧血、MCV、MCH、MCHC を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題55|小球性低色素性貧血をきたすのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題55|小球性低色素性貧血をきたすのはどれか。
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