学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1009

理由で解く 臨床医学各論

Q1009 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題89
問題
「45歳の女性。2か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」症状発現の基礎疾患となるのはどれか。
選択肢
1 心臓弁膜症
2 子宮筋腫
3 甲状腺機能亢進症
4 気管支喘息
解答
正解2(子宮筋腫)
解説
✗ 1. 誤り
心臓弁膜症
心臓弁膜症は動悸・息切れの原因となりうるが、ヘモグロビン低値・MCV低値(小球性低色素性貧血)の原因とはならない。心不全による循環障害が主症状である。
✓ 2. 正しい
子宮筋腫
45歳女性のヘモグロビン低値・MCV低値(小球性低色素性貧血)の基礎疾患として、子宮筋腫が最も考えられる。子宮筋腫による過多月経で慢性的な出血が生じ、鉄欠乏性貧血を発症する。易疲労感、動悸、息切れは貧血症状である。
✗ 3. 誤り
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は動悸、体重減少、発汗過多などの原因となりうるが、小球性低色素性貧血の直接的原因ではない。甲状腺ホルモン過剰による代謝亢進が主病態である。
✗ 4. 誤り
気管支喘息
気管支喘息は息切れ、喘鳴、咳嗽などの呼吸器症状の原因となるが、小球性低色素性貧血を引き起こすことはない。気道の炎症と可逆性の狭窄が病態である。
ポイント
  • 成人女性の鉄欠乏性貧血の原因として、過多月経(子宮筋腫など)が最も頻度が高い。
  • 小球性低色素性貧血(ヘモグロビン↓、MCV↓)は鉄欠乏性貧血を強く示唆する所見である。
  • 鉄欠乏性貧血の治療では鉄剤投与に加え、鉄欠乏の原因となった基礎疾患の治療が重要である。
  • 重要用語: 子宮筋腫、過多月経、鉄欠乏性貧血 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題89|「45歳の女性。2か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」症状発現の基礎疾患となるのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題89|「45歳の女性。2か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」症状発現の基礎疾患となるのはどれか。
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