学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1002

理由で解く 臨床医学各論

Q1002 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題68
問題
ビタミンB12欠乏による疾患はどれか。
選択肢
1 骨軟化症
2 ウェルニッケ脳症
3 巨赤芽球性貧血
4 脂漏性皮膚炎
解答
正解3(巨赤芽球性貧血)
解説
✗ 1. 誤り
骨軟化症
骨軟化症はビタミンD欠乏により骨の石灰化(カルシウム沈着)が障害され、骨が軟化する疾患である。ビタミンB12とは全く関連しない。
✗ 2. 誤り
ウェルニッケ脳症
ウェルニッケ脳症はビタミンB1(チアミン)欠乏による中枢神経障害(眼球運動障害、運動失調、意識障害)であり、ビタミンB12欠乏ではない。アルコール依存症で多い。
✓ 3. 正しい
巨赤芽球性貧血
ビタミンB12欠乏により核酸(DNA)合成が障害され、赤芽球の核の成熟が遅延し、巨赤芽球性貧血を発症する。大球性正色素性貧血を呈し、好中球の核過分葉、骨髄に巨赤芽球を認める。
✗ 4. 誤り
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎はビタミンB2(リボフラビン)やB6(ピリドキシン)の欠乏と関連するとされる皮膚疾患であり、ビタミンB12欠乏の疾患ではない。
ポイント
  • ビタミンB12欠乏の原因:内因子欠乏(胃全摘、悪性貧血)、吸収不良(回腸疾患)、摂取不足(厳格な菜食主義)である。
  • ビタミンB12欠乏症の三主徴:貧血、ハンター舌炎、神経症状(末梢神経障害、脊髄後索・側索障害)である。
  • 巨赤芽球性貧血の検査所見:大球性正色素性貧血、好中球核過分葉、骨髄に巨赤芽球、血清LDH上昇(無効造血を反映)である。
  • 重要用語: ビタミンB12、巨赤芽球性貧血、内因子 を正確に理解しておくこと。
比較表
ビタミン欠乏 欠乏症 特徴
ビタミンB1 ウェルニッケ脳症、脚気 アルコール依存症に多い
ビタミンB2 口角炎、脂漏性皮膚炎 皮膚粘膜症状が主体
ビタミンB12 巨赤芽球性貧血 大球性貧血、神経症状
ビタミンD 骨軟化症、くる病 骨の石灰化障害
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題68|ビタミンB12欠乏による疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題68|ビタミンB12欠乏による疾患はどれか。
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