学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q1001

理由で解く 臨床医学各論

Q1001 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題63
問題
汎血球減少症をきたすのはどれか。
選択肢
1 腎性貧血
2 溶血性貧血
3 鉄欠乏性貧血
4 再生不良性貧血
解答
正解4(再生不良性貧血)
解説
✗ 1. 誤り
腎性貧血
腎性貧血は腎不全により腎臓からのエリスロポエチン産生が低下し、赤血球産生が障害される貧血である。赤血球のみが減少し、白血球・血小板は正常であり、汎血球減少ではない。
✗ 2. 誤り
溶血性貧血
溶血性貧血は赤血球の寿命短縮により破壊が亢進する貧血である。貧血を示すが、白血球・血小板は正常であり、汎血球減少ではない。むしろ網赤血球は増加する。
✗ 3. 誤り
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は鉄の不足によりヘモグロビン合成が障害される貧血である。赤血球のみが減少し、白血球・血小板は正常であり、汎血球減少ではない。
✓ 4. 正しい
再生不良性貧血
再生不良性貧血は多能性幹細胞の障害により骨髄の造血機能が低下し、赤血球・白血球・血小板のすべてが減少する汎血球減少症をきたす。骨髄検査では低形成・脂肪髄を認める。
ポイント
  • 汎血球減少症(貧血+白血球減少+血小板減少)をきたす代表的疾患は再生不良性貧血である。
  • 再生不良性貧血の三大症状:貧血症状、易感染性(白血球減少)、出血傾向(血小板減少)である。
  • 再生不良性貧血の骨髄検査では低形成・脂肪髄を認め、造血細胞が著明に減少している。
  • 重要用語: 汎血球減少症、多能性幹細胞、骨髄低形成 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題63|汎血球減少症をきたすのはどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題63|汎血球減少症をきたすのはどれか。
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