学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ C. 動脈疾患 / Q0959

理由で解く 臨床医学各論

Q0959 循環器疾患

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題79
問題
下肢静脈瘤に認られないのはどれか。
選択肢
1 静脈弁の不全
2 静脈の蛇行
3 間欠跛行
4 潰瘍形成
解答
正解3(間欠跛行)
解説
✗ 1.
静脈弁の不全
✗ 正しい。静脈弁の不全は下肢静脈瘤の根本的な原因である。下肢の表在静脈の弁が機能不全に陥ると、重力により血液が逆流し、静脈内に血液がうっ滞して静脈瘤が形成される。長時間の立位、妊娠、肥満などが弁不全の誘因となる。
✗ 2.
静脈の蛇行
✗ 正しい。静脈の蛇行・拡張は下肢静脈瘤の最も特徴的な外観所見である。静脈弁不全により静脈内圧が上昇し、静脈壁が伸展・拡張して蛇行した青紫色の怒張した血管として皮下に視認される。
✓ 3. 誤り
間欠跛行
間欠跛行は閉塞性動脈硬化症(ASO)やバージャー病(閉塞性血栓血管炎)など、動脈閉塞性疾患の症状であり、下肢静脈瘤ではみられない。間欠跛行は歩行時に下肢筋の虚血性疼痛が出現し、休息で軽快するという動脈血流障害の症状である。下肢静脈瘤は静脈疾患であり、動脈血流は正常に保たれるため間欠跛行は生じない。
✗ 4.
潰瘍形成
✗ 正しい。下肢静脈瘤では慢性的な静脈うっ滞により皮膚への栄養供給が障害され、皮膚の色素沈着、湿疹様変化、さらには難治性のうっ滞性潰瘍(静脈性潰瘍)を形成することがある。特に内果周囲が好発部位である。
ポイント
  • 間欠跛行は動脈性疾患(ASO、バージャー病)の症状であり、静脈性疾患(下肢静脈瘤、深部静脈血栓症)の症状ではない。動脈と静脈の疾患を混同しないこと。
  • 下肢静脈瘤の主な症状:静脈の蛇行拡張、下肢のだるさ・重圧感、浮腫、皮膚色素沈着、うっ滞性潰瘍である。
  • 下肢静脈瘤の原因は静脈弁不全であり、長時間の立位、妊娠、肥満が誘因となる。動脈血流は正常に保たれるため間欠跛行は生じない。
  • 重要用語: 下肢静脈瘤, 静脈弁不全, 間欠跛行, 閉塞性動脈硬化症, うっ滞性潰瘍 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題79|下肢静脈瘤に認られないのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題79|下肢静脈瘤に認られないのはどれか。
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