学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1246

理由で解く 臨床医学各論

Q1246 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題80
問題
関節リウマチと関係ないのはどれか。
選択肢
1 朝のこわばり
2 関節の強直
3 対称性関節腫脹
4 関節血腫
解答
正解4(関節血腫)
解説
✗ 1.
朝のこわばり
✗ 正しい。朝のこわばりは関節リウマチの最も重要な初期症状の一つであり、アメリカリウマチ協会(ACR)の診断基準にも含まれる。起床時に1時間以上持続し、6週以上続くことが診断基準である。関節内の炎症性浸出液貯留が原因で、日中の活動により徐々に改善する。関節リウマチと関係があるため、この選択肢は該当しない。
✗ 2.
関節の強直
✗ 正しい。関節の強直は関節リウマチの進行期に関節破壊が高度に進行した結果として生じる。滑膜炎による関節軟骨・骨の破壊が進むと、線維性強直や骨性強直をきたし、関節可動域が完全に消失する。関節リウマチと関係があるため、この選択肢は該当しない。
✗ 3.
対称性関節腫脹
✗ 正しい。対称性関節腫脹は関節リウマチの最も特徴的な所見であり、診断基準の一つである。左右対称性に同じ関節が同時期に腫脹することが特徴で、手指のPIP関節、MP関節、手関節などに好発する。関節リウマチと関係があるため、この選択肢は該当しない。
✓ 4. 誤り
関節血腫
関節血腫は血友病に特徴的な所見であり、関節リウマチでは通常みられない。血友病では凝固因子欠乏により軽微な外傷で関節内出血を繰り返し、血腫形成から慢性的な関節破壊(血友病性関節症)をきたす。関節リウマチは炎症性滑膜液の貯留はあるが血腫形成はなく、関節血腫は関節リウマチと関係ない。
ポイント
  • 関節リウマチは非出血性の慢性滑膜炎であり、関節血腫は血友病に特徴的な所見で両者の鑑別が重要
  • 朝のこわばり、対称性関節腫脹は関節リウマチの診断に必須の所見である
  • 関節強直は関節リウマチの終末期変化で、線維性強直→骨性強直と進行する
  • 重要用語: 朝のこわばり, 対称性関節腫脹, 関節強直, 関節血腫, 血友病性関節症 を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 関節リウマチ 血友病性関節症
病態 自己免疫性慢性滑膜炎 凝固因子欠乏による関節内出血
関節液 炎症性・無菌性 血性(関節血腫)
分布 対称性・多関節性 単関節〜少関節性
好発関節 PIP・MP・手関節 膝・肘・足関節
朝のこわばり 特徴的 なし
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題80|関節リウマチと関係ないのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題80|関節リウマチと関係ないのはどれか。
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