学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1247

理由で解く 臨床医学各論

Q1247 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題74
問題
関節リウマチに合併しない変形はどれか。
選択肢
1 スワンネック変形
2 ボタン穴変形
3 マレット変形
4 尺側偏位
解答
正解3(マレット変形)
解説
✗ 1.
スワンネック変形
✗ 正しい。スワンネック変形はPIP関節(近位指節間関節)の過伸展とDIP関節(遠位指節間関節)の屈曲を特徴とする手指変形で、関節リウマチの最も特徴的な変形の一つである。関節破壊と伸筋腱・屈筋腱の不均衡により生じ、白鳥の首のような外観を呈する。関節リウマチに合併するため、この選択肢は該当しない。
✗ 2.
ボタン穴変形
✗ 正しい。ボタン穴変形(ボタニエール変形)はPIP関節の屈曲とDIP関節の過伸展を特徴とし、関節リウマチに特徴的な手指変形である。PIP関節の伸筋腱中央索の断裂により、側索が掌側に偏位してボタン穴から指が突出したような外観となる。関節リウマチに合併するため、この選択肢は該当しない。
✓ 3. 誤り
マレット変形
マレット変形(槌指変形、mallet finger)はDIP関節の伸展障害(下垂指)で、DIP関節が屈曲位のまま自動伸展できない状態である。伸筋腱の断裂や末節骨の剥離骨折により生じる外傷性の変形であり、球技などでの突き指が原因となる。関節リウマチには合併しない変形である。
✗ 4.
尺側偏位
✗ 正しい。尺側偏位はMP関節(中手指節関節)で手指が尺側(小指側)に偏位する変形で、関節リウマチの最も特徴的な変形の一つである。関節破壊と伸筋腱の尺側への偏位により、手指全体が小指側に傾く外観を呈する。関節リウマチに合併するため、この選択肢は該当しない。
ポイント
  • 関節リウマチの手指変形はスワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位が3大変形であり、いずれも慢性滑膜炎による関節破壊と腱の不均衡が原因
  • マレット変形は外傷性の伸筋腱断裂または骨折による変形で、関節リウマチとは病態が全く異なる
  • スワンネックとボタン穴変形は、PIP・DIP関節の伸展・屈曲の組み合わせが逆であることを明確に区別する
  • 重要用語: スワンネック変形, ボタン穴変形, マレット変形, 尺側偏位, 外傷性変形 を正確に理解しておくこと。
比較表
変形 PIP関節 DIP関節 原因 関節リウマチとの関連
スワンネック変形 過伸展 屈曲 関節破壊・腱不均衡 特徴的
ボタン穴変形 屈曲 過伸展 伸筋腱中央索断裂 特徴的
マレット変形 - 伸展障害 外傷(伸筋腱断裂・骨折) 無関係
尺側偏位 - - MP関節破壊・腱偏位 特徴的
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題74|関節リウマチに合併しない変形はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題74|関節リウマチに合併しない変形はどれか。
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