学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1245

理由で解く 臨床医学各論

Q1245 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題77
問題
関節リウマチでみられないのはどれか。
選択肢
1 スワンネック変形
2 ボタン穴変形
3 デュピュイトレン拘縮
4 尺側偏位
解答
正解3(デュピュイトレン拘縮)
解説
✗ 1.
スワンネック変形
✗ 正しい。スワンネック変形はPIP関節(近位指節間関節)の過伸展とDIP関節(遠位指節間関節)の屈曲を特徴とする手指変形で、関節リウマチに最も特徴的な変形の一つである。関節破壊と腱・靱帯の不均衡により生じ、白鳥の首に似た外観を呈する。関節リウマチでみられるため、この選択肢は該当しない。
✗ 2.
ボタン穴変形
✗ 正しい。ボタン穴変形(ボタニエール変形)はPIP関節の屈曲とDIP関節の過伸展を特徴とし、関節リウマチに特徴的な手指変形である。PIP関節の伸筋腱中央索の断裂により、PIP関節がボタン穴から突出したような外観を呈する。関節リウマチでみられるため、この選択肢は該当しない。
✓ 3. 誤り
デュピュイトレン拘縮
デュピュイトレン拘縮は手掌腱膜(手掌筋膜)の線維性肥厚と短縮による手指の屈曲拘縮である。関節そのものの病変ではなく、腱膜の変化が原因で、環指・小指に好発する。糖尿病、アルコール性肝障害、外傷との関連が指摘され、関節リウマチとは病態が異なる。
✗ 4.
尺側偏位
✗ 正しい。尺側偏位はMP関節(中手指節関節)で手指が尺側(小指側)に偏位する変形で、関節リウマチの最も特徴的な変形の一つである。関節破壊と腱の偏位により、手指全体が尺側に傾く外観を呈する。関節リウマチでみられるため、この選択肢は該当しない。
ポイント
  • 関節リウマチの特徴的手指変形は、スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位の3つであり、これらは関節破壊と腱・靱帯の不均衡による
  • デュピュイトレン拘縮は手掌腱膜の線維化による屈曲拘縮で、関節病変ではなく関節リウマチとは無関係
  • スワンネックとボタン穴変形は、PIP関節とDIP関節の伸展・屈曲の組み合わせが逆であることを区別する
  • 重要用語: スワンネック変形, ボタン穴変形, 尺側偏位, デュピュイトレン拘縮, 手掌腱膜 を正確に理解しておくこと。
比較表
変形 PIP関節 DIP関節 原因・特徴
スワンネック変形 過伸展 屈曲 関節リウマチに特徴的
ボタン穴変形 屈曲 過伸展 関節リウマチに特徴的
尺側偏位 - - MP関節で尺側へ偏位(RA特徴的)
デュピュイトレン拘縮 - - 手掌腱膜の線維化(RAと無関係)
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題77|関節リウマチでみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題77|関節リウマチでみられないのはどれか。
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