学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ C. 動脈疾患 / Q0954

理由で解く 臨床医学各論

Q0954 循環器疾患

出典:あマ指 第27回(2019) 問題66
問題
動脈硬化と関連が少ないのはどれか。
選択肢
1 肝硬変
2 腎硬化症
3 脳梗塞
4 心筋梗塞
解答
正解1(肝硬変)
解説
✓ 1. 誤り
肝硬変
肝硬変は慢性肝疾患(ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害など)の終末像であり、動脈硬化とは病態が異なる。肝硬変の「硬変」は肝臓全体が線維化と再生結節で置き換わった状態を指し、動脈壁の硬化とは無関係である。名称に「硬」の字が含まれるが混同しないこと。
✗ 2.
腎硬化症
✗ 正しい。腎硬化症は腎臓の細動脈の動脈硬化が原因で腎血流が低下し、腎機能障害をきたす疾患である。高血圧が主な原因であり、動脈硬化と直接的に関連する代表的疾患である。良性腎硬化症と悪性腎硬化症に分類される。
✗ 3.
脳梗塞
✗ 正しい。脳梗塞(特にアテローム血栓性脳梗塞)は脳動脈の動脈硬化により血管が狭窄・閉塞して発生する。動脈硬化性疾患の代表であり、高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙が危険因子となる。
✗ 4.
心筋梗塞
✗ 正しい。心筋梗塞は冠動脈の動脈硬化によりプラーク(粥腫)が破綻し、血栓が形成されて冠動脈が閉塞する疾患である。動脈硬化性疾患の最も典型的な疾患の一つであり、突然の胸痛が主症状である。
ポイント
  • 肝硬変の原因はウイルス性肝炎やアルコールであり、動脈硬化とは病態が異なる
  • 「硬変」と「硬化」は名称が紛らわしいが、肝硬変は線維化による肝実質の変化、動脈硬化は血管壁の変性である
  • 動脈硬化性疾患の代表は腎硬化症、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症(ASO)である
  • 重要用語: 肝硬変、動脈硬化、腎硬化症、アテローム硬化 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 動脈硬化との関連 病態
肝硬変 関連なし 肝臓の線維化・再生結節
腎硬化症 直接関連 腎細動脈の動脈硬化
脳梗塞 直接関連 脳動脈の狭窄・閉塞
心筋梗塞 直接関連 冠動脈のプラーク破綻
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題66|動脈硬化と関連が少ないのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題66|動脈硬化と関連が少ないのはどれか。
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