学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ B. 脂質代謝異常 / Q0575

理由で解く 臨床医学各論

Q0575 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第27回(2019) 問題65
問題
続発性脂質異常症の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 糖尿病
2 高尿酸血症
3 ネフローゼ症候群
4 甲状腺機能低下症
解答
正解2(高尿酸血症)
解説
✗ 1.
糖尿病
✗ 正しい。糖尿病はインスリン抵抗性によりリポタンパクリパーゼ(LPL)の活性が低下し、トリグリセリド(TG)の上昇やHDLコレステロールの低下をきたす。2型糖尿病では高TG血症・低HDL-C血症が特徴的であり、続発性脂質異常症の代表的原因である。
✓ 2. 誤り
高尿酸血症
高尿酸血症はプリン体代謝の異常であり、尿酸の産生過剰や排泄低下が原因で生じる。高尿酸血症と脂質異常症はメタボリックシンドロームの構成要素として合併することは多いが、高尿酸血症が直接的に脂質代謝を障害して脂質異常症を引き起こすわけではない。
✗ 3.
ネフローゼ症候群
✗ 正しい。ネフローゼ症候群では大量の蛋白尿による低アルブミン血症に対する代償反応として、肝臓でのリポタンパク合成が亢進する。その結果、総コレステロールやLDLコレステロールが上昇し、続発性脂質異常症をきたす。
✗ 4.
甲状腺機能低下症
✗ 正しい。甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモン(T3、T4)の不足によりLDL受容体の発現が低下し、LDLコレステロールの肝臓への取り込みが減少する。その結果、血中LDLコレステロールが上昇し、続発性脂質異常症をきたす。
ポイント
  • 続発性脂質異常症の原因疾患として、糖尿病・ネフローゼ症候群・甲状腺機能低下症・肥満・クッシング症候群が重要である。
  • 高尿酸血症は脂質異常症と合併しやすいが、脂質代謝を直接障害する因果関係はない点を区別すること。
  • 重要用語: 続発性脂質異常症、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、高尿酸血症 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因疾患 脂質異常の特徴 機序
糖尿病 TG上昇・HDL-C低下 インスリン抵抗性→LPL活性低下
ネフローゼ症候群 LDL-C・TC上昇 低アルブミン→肝リポタンパク合成亢進
甲状腺機能低下症 LDL-C上昇 LDL受容体発現低下
クッシング症候群 TC・TG上昇 コルチゾール過剰→脂質合成亢進
肥満 TG上昇・HDL-C低下 遊離脂肪酸の過剰供給
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題65|続発性脂質異常症の原因とならないのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題65|続発性脂質異常症の原因とならないのはどれか。
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