学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ B. 脂質代謝異常 / Q0576

理由で解く 臨床医学各論

Q0576 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題65
問題
続発性脂質異常症の診断に有用でないのはどれか。
選択肢
1 肥満度
2 血尿の有無
3 HbA1c
4 甲状腺ホルモン値
解答
正解2(血尿の有無)
解説
✗ 1.
肥満度
✗ 正しい。肥満は続発性脂質異常症の重要な原因であり、BMIや肥満度の評価は診断の第一歩である。内臓脂肪型肥満では遊離脂肪酸の肝臓への過剰供給によりTG上昇とHDL-C低下をきたすため、肥満度の評価は原因検索に有用である。
✓ 2. 誤り
血尿の有無
血尿の有無は続発性脂質異常症の診断には有用ではない。血尿は糸球体腎炎、尿路結石、膀胱癌など腎・泌尿器疾患の指標であり、脂質代謝異常の原因検索とは直接関係しない。なお、ネフローゼ症候群の診断基準に血尿は含まれず、大量蛋白尿が重要である。
✗ 3.
HbA1c
✗ 正しい。HbA1cは過去1〜2か月間の平均血糖値を反映する指標であり、糖尿病の評価に用いられる。糖尿病は続発性脂質異常症の代表的原因であるため、HbA1cの測定は原因疾患の同定に有用である。
✗ 4.
甲状腺ホルモン値
✗ 正しい。甲状腺機能低下症はLDLコレステロール上昇の重要な原因であり、甲状腺ホルモン値(TSH、FT3、FT4)の測定は続発性脂質異常症の鑑別診断に不可欠である。特にTSH高値かつFT4低値であれば甲状腺機能低下症による脂質異常を疑う。
ポイント
  • 続発性脂質異常症の原因検索では、甲状腺機能(TSH・FT4)、糖尿病(HbA1c・血糖)、腎機能(蛋白尿・アルブミン)、肥満度(BMI)を評価する。
  • 血尿は脂質異常症の原因検索には無関係であり、腎・泌尿器疾患の指標である。ネフローゼ症候群の診断基準は蛋白尿と低アルブミン血症であり、血尿ではない点に注意。
  • 重要用語: 続発性脂質異常症、HbA1c、TSH、FT4、肥満度、血尿 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 評価対象疾患 脂質異常症との関連
肥満度(BMI) 肥満 TG上昇・HDL-C低下
HbA1c 糖尿病 TG上昇・HDL-C低下
TSH・FT4 甲状腺機能低下症 LDL-C上昇
尿蛋白・アルブミン ネフローゼ症候群 TC・LDL-C上昇
血尿 腎・泌尿器疾患 関連なし
解説画像
鍼灸 第28回(2020) 問題65|続発性脂質異常症の診断に有用でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第28回(2020) 問題65|続発性脂質異常症の診断に有用でないのはどれか。
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