学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0577

理由で解く 臨床医学各論

Q0577 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第2回(1994) 問題82
問題
痛風について誤っているのはどれか。
選択肢
1 尿酸の低下
2 足の母指の痛み
3 炎症反応
4 尿路結石
解答
正解1(尿酸の低下)
解説
✓ 1. 誤り
尿酸の低下
痛風は高尿酸血症を基盤とする疾患であり、血清尿酸値は低下ではなく上昇する。血清尿酸値7.0mg/dL以上で高尿酸血症と定義され、8.5mg/dL以上では痛風発作のリスクが著しく高まる。プリン体の代謝産物である尿酸が過剰に産生されるか、腎臓からの排泄が低下することで高尿酸血症が生じる。
✗ 2.
足の母指の痛み
✗ 正しい。痛風関節炎は第1中足趾節関節(足の母趾の付け根、母趾MTP関節)に好発し、約70%の初発発作がこの部位に起こる。突然の激痛・発赤・腫脹・熱感を呈し、歩行困難となることも多い。
✗ 3.
炎症反応
✗ 正しい。痛風関節炎では関節内に沈着した尿酸ナトリウム結晶を好中球が貪食し、強い炎症反応が惹起される。白血球増多、CRP上昇、赤沈亢進などの炎症所見がみられる。
✗ 4.
尿路結石
✗ 正しい。高尿酸血症では尿中に過剰な尿酸が排泄され、特に酸性尿(pH<5.5)の環境下で尿酸が析出して尿酸結石(尿路結石)を形成する。痛風患者の約10〜20%に尿路結石を合併する。
ポイント
  • 痛風は高尿酸血症(尿酸値上昇)を基盤とする疾患であり、「尿酸の低下」ではない。基本的な病態を問う設問に注意。
  • 痛風の三大合併症は急性関節炎(母趾MTP関節)、尿路結石(尿酸結石)、痛風腎(腎障害)である。
  • 重要用語: 痛風、高尿酸血症(7.0mg/dL以上)、第1中足趾節関節、尿酸ナトリウム結晶、尿酸結石 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題82|痛風について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題82|痛風について誤っているのはどれか。
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