学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ D. 尿酸代謝異常 / Q0578

理由で解く 臨床医学各論

Q0578 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第3回(1995) 問題82
問題
痛風について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 尿酸が原因となる。
2 発作的に痛みが出現する。
3 痛みは主として手関節に起こる。
4 食事療法が重要である。
解答
正解3(痛みは主として手関節に起こる)
解説
✗ 1.
尿酸が原因となる。
✗ 正しい。痛風はプリン体代謝の最終産物である尿酸が過剰に蓄積し、尿酸ナトリウム結晶として関節内に沈着することで急性関節炎を引き起こす。高尿酸血症(血清尿酸値7.0mg/dL以上)が基盤にある。
✗ 2.
発作的に痛みが出現する。
✗ 正しい。痛風発作は突然発症し、深夜から早朝にかけて激烈な疼痛・発赤・腫脹が出現するのが特徴である。前駆症状なく突然起こることが多く、数日から1〜2週間で自然に軽快する発作性の経過をたどる。
✓ 3. 誤り
痛みは主として手関節に起こる。
痛風関節炎の好発部位は第1中足趾節関節(足の母趾の付け根、母趾MTP関節)であり、手関節ではない。約70%の初発発作が足の母趾MTP関節に起こる。手関節や肘関節に発症することもあるが、主たる好発部位ではない。偽痛風(CPPD沈着症)は膝関節に好発する点と区別すること。
✗ 4.
食事療法が重要である。
✗ 正しい。プリン体の多い食品(レバー、魚卵、干物、白子など)やアルコール(特にビール:プリン体が多い)の摂取制限など、食事療法は痛風管理の基本である。水分摂取を十分に行い尿量を確保することも尿酸排泄促進のために重要である。
ポイント
  • 痛風関節炎の好発部位は第1中足趾節関節(母趾MTP関節)であり、手関節ではない。好発部位を問う設問は頻出である。
  • 偽痛風(CPPD沈着症)は膝関節に好発し、ピロリン酸カルシウム結晶が原因である点で痛風と鑑別する。
  • 重要用語: 痛風、第1中足趾節関節(母趾MTP関節)、プリン体制限、偽痛風、膝関節 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 痛風 偽痛風(CPPD沈着症)
原因結晶 尿酸ナトリウム ピロリン酸カルシウム
好発部位 第1中足趾節関節(母趾) 膝関節
好発年齢・性別 中年男性 高齢者(男女差少ない)
血清尿酸値 上昇 正常
X線所見 打ち抜き像 軟骨石灰化
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題82|痛風について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題82|痛風について誤っている記述はどれか。
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