学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ A. 心臓疾患 / Q0922

理由で解く 臨床医学各論

Q0922 循環器疾患

出典:あマ指 第34回(2026) 問題60
問題
AEDの適応となるのはどれか。
選択肢
1 発作性上室頻拍
2 房室ブロック
3 発作性心房細動
4 心室細動
解答
正解4(心室細動)
解説
✗ 1. 誤り
発作性上室頻拍
発作性上室頻拍(PSVT)はAEDの適応ではない。PSVTは通常血行動態が保たれており、迷走神経刺激法(バルサルバ法、頸動脈洞マッサージ)や薬物療法(ATP急速静注、ベラパミル等)で治療する。致死性の不整脈ではないため、除細動は不要である。
✗ 2. 誤り
房室ブロック
房室ブロック(特に完全房室ブロック)はAEDの適応ではない。房室ブロックは房室結節・ヒス束の伝導障害であり、除細動ではなく人工ペースメーカーの適応となる。AEDは心室の異常な電気的興奮を停止させるものであり、伝導障害に対しては無効である。
✗ 3. 誤り
発作性心房細動
発作性心房細動はAEDの適応ではない。心房細動は心房内の無秩序な電気的興奮による不整脈であるが、通常は直ちに致死的ではない。心房細動の治療にはアミオダロンなどの薬物療法、ジギタリスとカルシウム拮抗薬の併用、症例によっては医療機関での直流電気除細動が用いられるが、AEDの適応にはならない。
✓ 4. 正しい
心室細動
心室細動(VF)はAED(自動体外式除細動器)の適応となる代表的な不整脈である。心室細動は心室が無秩序に電気的興奮し、有効な心拍出量がなくなる致死性不整脈であり、速やかな除細動が唯一の有効な治療法である。無脈性心室頻拍(pulseless VT)もAEDの適応となる。心筋梗塞後の死亡原因の多くが心室細動であり、早期除細動が救命の鍵である。
ポイント
  • AEDの適応は心室細動(VF)と無脈性心室頻拍(pulseless VT)の2つに限られる。
  • 心房細動・上室頻拍・房室ブロックはいずれもAEDの適応ではなく、それぞれ薬物療法・迷走神経刺激・ペースメーカーが治療の中心となる。
  • 心室細動は致死性不整脈であり、除細動が1分遅れるごとに生存率が7〜10%低下する。
  • 重要用語: 心室細動、除細動、AED、無脈性心室頻拍 を正確に理解しておくこと。
比較表
不整脈 AED適応 適切な治療法
心室細動 適応あり 電気的除細動(AED)
無脈性心室頻拍 適応あり 電気的除細動(AED)
発作性上室頻拍 適応なし 迷走神経刺激・薬物療法
房室ブロック 適応なし ペースメーカー
心房細動 適応なし 薬物療法・医療機関での除細動
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題60|AEDの適応となるのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題60|AEDの適応となるのはどれか。
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