学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ A. 心臓疾患 / Q0889

理由で解く 臨床医学各論

Q0889 循環器疾患

出典:あマ指 第5回(1997) 問題78
問題
うっ血性心不全の症状でないのはどれか。
選択肢
1 頻脈
2 起坐呼吸
3 浮腫
4 血尿
解答
正解4(血尿)
解説
✗ 1.
頻脈
✗ 正しい。うっ血性心不全では心拍出量の低下を代償するために交感神経系が活性化し、心拍数が増加して頻脈となる。頻脈は心不全の代償機構として重要な所見であり、うっ血性心不全の症状として正しい。
✗ 2.
起坐呼吸
✗ 正しい。うっ血性心不全では肺うっ血(左心不全)により臥位で呼吸困難が増悪するため、起坐位をとって呼吸を楽にする起坐呼吸がみられる。起坐呼吸は左心不全の重要な症状である。
✗ 3.
浮腫
✗ 正しい。うっ血性心不全では静脈圧の上昇により毛細血管から水分が間質に漏出し、下肢を中心とした浮腫が生じる。特に右心不全では全身性の浮腫、腹水、肝腫大がみられる。
✓ 4. 誤り
血尿
血尿はうっ血性心不全の典型的症状ではない。血尿は腎・尿路系疾患(糸球体腎炎、尿路結石、膀胱癌、腎細胞癌など)でみられる症状である。心不全では腎血流低下により乏尿はみられるが、血尿は心不全に特徴的ではない。
ポイント
  • うっ血性心不全の主要症状(頻脈、起坐呼吸、浮腫、呼吸困難、肺水腫など)と、腎・尿路疾患の症状(血尿)を混同しないようにする。
  • 左心不全は肺うっ血(呼吸困難、起坐呼吸、肺水腫)、右心不全は体静脈うっ血(浮腫、肝腫大、頸静脈怒張)が中心である。
  • 血尿は尿路結石、糸球体腎炎、膀胱癌、腎細胞癌など腎・尿路系疾患の所見であり、心不全では腎血流低下による乏尿が生じる。
  • 重要用語: うっ血性心不全、頻脈、起坐呼吸、浮腫、血尿(腎・尿路疾患の症状) を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 主な症状
左心不全 呼吸困難、起坐呼吸、肺水腫、頻脈
右心不全 下肢浮腫、肝腫大、頸静脈怒張、腹水
心不全に含まれない 血尿(腎・尿路疾患の症状)
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題78|うっ血性心不全の症状でないのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題78|うっ血性心不全の症状でないのはどれか。
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