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理由で解く 臨床医学各論

Q0938 循環器疾患

出典:あマ指 第5回(1997) 問題79
問題
狭心症の症状で正しいのはどれか。
選択肢
1 60 分以上持続する胸痛
2 胸部絞扼感
3 ショック
4 発熱
解答
正解2(胸部絞扼感)
解説
✗ 1. 誤り
60 分以上持続する胸痛
60分以上持続する胸痛は狭心症ではなく心筋梗塞を強く示唆する所見である。狭心症の胸痛は通常数分から15分程度で消失し、安静やニトログリセリン舌下で速やかに軽快する。30分以上持続する胸痛は心筋梗塞の可能性を考えるべきである。
✓ 2. 正しい
胸部絞扼感
狭心症の典型的な症状は胸部絞扼感(前胸部中心の締めつけられるような圧迫感・重圧感)である。万力で押されたような強い圧迫感と表現されることが多く、痛みは背部や左肩へ放散する。胸の深部の、部位がはっきりしない痛みが特徴であり、あごから心窩部までの範囲で様々な症状を呈することがある。
✗ 3. 誤り
ショック
ショックは心筋梗塞の重症合併症(心原性ショック)であり、心拍出量の急激な低下により血圧低下、意識障害、末梢循環不全をきたす。狭心症は一過性の心筋虚血であり、通常はショックには至らない。
✗ 4. 誤り
発熱
発熱は心筋壊死に伴う炎症反応として心筋梗塞でみられる所見(37〜38度程度の軽度〜中等度の発熱)であり、狭心症では心筋壊死が生じないため発熱はみられない。
ポイント
  • 狭心症の症状は「胸部絞扼感(圧迫感・重圧感)」であり、持続時間は数分〜15分、安静やニトログリセリンで軽快する。60分以上の胸痛・ショック・発熱は心筋梗塞の所見。
  • 狭心痛の特徴:部位がはっきりしない深部の痛み、背部や左肩への放散、労作時や興奮時に出現。1分以内に消失する痛みは別の疾患と考える。
  • あごから心窩部までの部位でさまざまな症状を呈することがあり、労作時に出現し安静で自然消失する症状があれば狭心症を疑う。
  • 重要用語: 胸部絞扼感, 狭心症, 心筋梗塞との鑑別, ニトログリセリン, 放散痛 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状・所見 狭心症 心筋梗塞
胸部絞扼感 あり(主症状) あり(より強い)
持続時間 数分〜15分 30分以上〜数時間
ショック なし あり(心原性ショック)
発熱 なし あり(37〜38度)
ニトログリセリン 有効 無効
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題79|狭心症の症状で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題79|狭心症の症状で正しいのはどれか。
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