学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0289

理由で解く 臨床医学各論

Q0289 呼吸器疾患

出典:あマ指 第5回(1997) 問題77
問題
肺気腫の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 スポーツ
2 喫煙
3 高齢
4 大気汚染
解答
正解1(スポーツ)
解説
✓ 1. 誤り
スポーツ
スポーツは肺気腫の原因とはならない。むしろ運動リハビリテーションは肺気腫の治療の重要な一部であり、筋力低下の予防や運動耐容能の改善に有効である。適度な運動は肺機能の維持に寄与する。
✗ 2.
喫煙
✗ 正しい。喫煙は肺気腫の最大の原因である。喫煙者の約15%の頻度で肺機能が加齢変化以上の低下をきたす。喫煙により気道・肺胞に慢性的な炎症が生じ、プロテアーゼ-アンチプロテアーゼバランスの破綻により肺胞壁が破壊される。
✗ 3.
高齢
✗ 正しい。加齢は肺気腫の原因因子の一つである。加齢に伴い肺弾性収縮力が低下し、肺機能の生理的低下が生じる。喫煙者では加齢変化を上回る速度で肺機能が低下し、禁煙により以後の低下率は加齢変化の範囲まで軽減する。
✗ 4.
大気汚染
✗ 正しい。大気汚染は肺気腫の原因となる。タバコの煙や大気汚染、室内での有機燃料の煙などが肺で炎症を引き起こし、気道から肺胞まで広汎に障害する。
ポイント
  • 肺気腫の主要原因は喫煙であり、喫煙者の約15%が加齢変化以上の肺機能低下をきたす。
  • 大気汚染、室内有機燃料の煙、加齢も原因因子であるが、スポーツは原因とならず、むしろ運動リハビリとして治療に組み込まれる。
  • 治療として呼吸訓練(腹式呼吸、口すぼめ呼吸)、運動リハビリ(筋力低下の予防)、禁煙指導が重要である。
  • 重要用語: 肺気腫, 喫煙, 大気汚染, 運動リハビリ, 禁煙 を正確に理解しておくこと。
比較表
因子 肺気腫との関連 備考
喫煙 最大の原因 喫煙者の約15%で発症
大気汚染 原因となる 有害粒子・ガスによる慢性炎症
加齢 原因となる 肺弾性収縮力の低下
スポーツ 原因とならない 運動リハビリとして治療に有用
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題77|肺気腫の原因とならないのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題77|肺気腫の原因とならないのはどれか。
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