学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0288

理由で解く 臨床医学各論

Q0288 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題73
問題
慢性気管支炎で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 喫煙により悪化する。
2 気道抵抗が増加する。
3 湿性ラ音が聴取される。
4 高熱を伴う。
解答
正解4(高熱を伴う)
解説
✗ 1.
喫煙により悪化する。
✗ 正しい。喫煙は慢性気管支炎の最大の原因・増悪因子である。慢性気管支炎の患者はほとんどが喫煙者であり、中年以降に診断されることが多い。喫煙により気道分泌が増加し、症状が悪化する。
✗ 2.
気道抵抗が増加する。
✗ 正しい。慢性気管支炎では慢性炎症による気管支壁の肥厚や粘液過分泌により気道抵抗が増加する。気道の慢性炎症が持続することで気道内腔が狭小化し、気流制限が生じる。
✗ 3.
湿性ラ音が聴取される。
✗ 正しい。慢性気管支炎では気道内に喀痰が貯留するため湿性ラ音が聴取される。痰が十分に喀出しきれなくなると、呼吸の際に常にぜこぜこ音が聴取されるようになる。喀痰量が多く膿性痰を伴うことが特徴的である。
✓ 4. 誤り
高熱を伴う。
慢性気管支炎は慢性疾患であり、高熱を伴わない。「1年間に3ヵ月以上続く咳嗽や喀痰が2年間以上続いている状態」と定義される症状による診断であり、通常は発熱を伴わない。ただし、急性増悪時に細菌感染を合併した場合は発熱することがある。
ポイント
  • 慢性気管支炎は症状による診断であり、1年間に3ヵ月以上続く咳嗽や喀痰が2年間以上続いている状態をいう。
  • 喫煙により気道分泌が増加し、喀痰は膿性(黄緑色)痰が中心で、湿性ラ音を聴取する。
  • 禁煙が最も重要な治療であり、体位ドレナージによる排痰の徹底が基本的な管理法である。
  • 重要用語: 慢性気管支炎, COPD, 診断基準, 禁煙, 体位ドレナージ を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 慢性気管支炎の特徴
診断基準 1年間に3ヵ月以上の咳嗽・喀痰が2年以上持続
主な症状 慢性咳嗽、膿性喀痰、湿性ラ音
原因 喫煙がほとんど
治療 禁煙、体位ドレナージ、気管支拡張薬
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題73|慢性気管支炎で誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題73|慢性気管支炎で誤っている記述はどれか。
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