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理由で解く 臨床医学各論

Q0839 整形外科疾患

出典:あマ指 第20回(2012) 問題70
問題
骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。
選択肢
1 橈骨遠位端骨折
2 鎖骨骨折
3 大腿骨骨幹部骨折
4 脛骨骨幹部骨折
解答
正解1(橈骨遠位端骨折)
解説
✓ 1. 正しい
橈骨遠位端骨折
橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)は骨粗鬆症患者に好発する四大骨折の一つである。転倒時に手をついた際に生じ、遠位骨片は背側に転位する(フォーク状変形)。正中神経損傷の合併にも注意が必要である。
✗ 2. 誤り
鎖骨骨折
鎖骨骨折は全骨折の10〜15%を占めるありふれた骨折であるが、小児期に多発しスポーツ外傷や交通外傷の頻度が高い。骨粗鬆症に特徴的な骨折部位ではない。
✗ 3. 誤り
大腿骨骨幹部骨折
大腿骨骨幹部骨折は大腿骨中央部に強い外力(高エネルギー外傷)が加わることで生じる。骨粗鬆症患者では骨幹部よりも頸部骨折が好発する。
✗ 4. 誤り
脛骨骨幹部骨折
脛骨骨幹部骨折は交通事故などの直達外力で生じやすい骨折であり、骨粗鬆症に特徴的な骨折部位ではない。骨粗鬆症の四大骨折好発部位には含まれない。
ポイント
  • 骨粗鬆症患者に好発する四大骨折は橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)・大腿骨頸部骨折・脊椎圧迫骨折・上腕骨近位端骨折である
  • コーレス骨折は遠位骨片が背側に転位しフォーク状変形を呈する
  • 鎖骨骨折は若年者に多く、骨幹部骨折は高エネルギー外傷で生じるため骨粗鬆症に特徴的ではない
  • 重要用語: コーレス骨折, 骨粗鬆症の四大骨折, フォーク状変形 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨折名 骨粗鬆症四大骨折 受傷機転
橈骨遠位端骨折 転倒・手をつく
大腿骨頸部骨折 転倒・殿部打撲
脊椎圧迫骨折 軽微な外力
上腕骨近位端骨折 転倒・肩打撲
鎖骨骨折 × スポーツ・転落
大腿骨骨幹部骨折 × 高エネルギー外傷
脛骨骨幹部骨折 × 高エネルギー外傷
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題70|骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題70|骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。
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