学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0833

理由で解く 臨床医学各論

Q0833 整形外科疾患

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題65
問題
高齢者が起こしやすい骨折はどれか。
選択肢
1 鎖骨骨折
2 上腕骨近位部骨折
3 上腕骨顆上骨折
4 上腕骨外顆骨折
解答
正解2(上腕骨近位部骨折)
解説
✗ 1. 誤り
鎖骨骨折
鎖骨骨折は若年者のスポーツ外傷(ラグビー・柔道など)や転落で生じやすく、小児〜若年者に多い。骨粗鬆症に基づく高齢者の四大骨折には含まれない。
✓ 2. 正しい
上腕骨近位部骨折
上腕骨近位部骨折は高齢者の四大骨折の一つで、転倒時に手をついたり肩を強打して受傷する。骨粗鬆症を基盤として生じやすく、上腕骨外科頸部骨折が多い。約80%は転位が軽度であり、三角巾やスリングによる保存的治療が適応となる。
✗ 3. 誤り
上腕骨顆上骨折
上腕骨顆上骨折は小児(5〜10歳)の転倒・転落で好発する肘部の骨折である。フォルクマン拘縮(前腕の阻血性拘縮)が重要な合併症であり、高齢者には少ない。
✗ 4. 誤り
上腕骨外顆骨折
上腕骨外顆骨折は小児に多い肘部の骨折であり、高齢者に特有の骨折ではない。偽関節を形成すると遅発性尺骨神経麻痺や外反肘変形を残すことがある。
ポイント
  • 高齢者の四大骨折は大腿骨頸部・椎体圧迫・橈骨遠位端・上腕骨近位部であり、骨粗鬆症が基盤となる
  • 小児に多い骨折は上腕骨顆上・上腕骨外顆・鎖骨・前腕両骨であり、高齢者の骨折との区別が重要である
  • 上腕骨近位部骨折の約80%は保存的治療(三角巾・スリング固定)が適応される
  • 重要用語: 上腕骨近位部骨折, 高齢者四大骨折, 骨粗鬆症 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨折名 好発年齢 高齢者四大骨折
上腕骨近位部骨折 高齢者
鎖骨骨折 小児〜若年者 ×
上腕骨顆上骨折 小児 ×
上腕骨外顆骨折 小児 ×
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題65|高齢者が起こしやすい骨折はどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題65|高齢者が起こしやすい骨折はどれか。
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