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理由で解く 臨床医学各論

Q0834 整形外科疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題65
問題
高齢者に多い骨折として適切でないのはどれか。
選択肢
1 鎖骨骨折
2 上腕骨近位部骨折
3 脊椎圧迫骨折
4 大腿骨頸部骨折
解答
正解1(鎖骨骨折)
解説
✓ 1. 誤り
鎖骨骨折
鎖骨骨折は全骨折の10〜15%を占める頻度の高い骨折であるが、小児期に多発しスポーツ外傷や交通外傷の頻度が高い。骨粗鬆症を基盤とした高齢者の四大骨折には含まれず、高齢者に特徴的な骨折とはいえない。
✗ 2.
上腕骨近位部骨折
✗ 正しい。上腕骨近位部骨折は高齢者の転倒で多発する骨折であり、骨粗鬆症を基盤にした四大骨折の一つに数えられる。転倒時に手をついたり肩を打撲して受傷し、上腕骨外科頸部骨折が多い。
✗ 3.
脊椎圧迫骨折
✗ 正しい。脊椎圧迫骨折は骨粗鬆症により椎体が脆弱化し、軽微な外力や日常動作でも椎体が圧壊する骨折である。高齢者に極めて頻度が高く、四大骨折の一つである。
✗ 4.
大腿骨頸部骨折
✗ 正しい。大腿骨頸部骨折は骨粗鬆症を基盤に高齢者の転倒で生じる最も重要な骨折の一つである。寝たきりの原因となり、受傷後1年以内の死亡率は10〜20%と高率で、早期手術とリハビリテーションが求められる。
ポイント
  • 高齢者の四大骨折は大腿骨頸部・脊椎圧迫・上腕骨近位部・橈骨遠位端(コーレス骨折)であり、骨粗鬆症が基盤となる
  • 鎖骨骨折は小児期やスポーツ外傷で多く、高齢者に特徴的ではない
  • 大腿骨頸部骨折は寝たきりの原因となり、受傷後1年以内の死亡率が10〜20%と高率である
  • 重要用語: 高齢者の四大骨折, 骨粗鬆症, 鎖骨骨折 を正確に理解しておくこと。
比較表
骨折名 高齢者好発 受傷機転 備考
大腿骨頸部骨折 転倒・殿部打撲 寝たきりの原因
脊椎圧迫骨折 軽微な外力 骨粗鬆症で椎体圧壊
上腕骨近位部骨折 転倒・手をつく 外科頸部骨折が多い
橈骨遠位端骨折 転倒・手をつく コーレス骨折
鎖骨骨折 × スポーツ・転落 小児〜若年に多い
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題65|高齢者に多い骨折として適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題65|高齢者に多い骨折として適切でないのはどれか。
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