学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ F. 脊椎疾患 / Q0759

理由で解く 臨床医学各論

Q0759 整形外科疾患

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題66
問題
脊椎分離症で誤っているのはどれか。
選択肢
1 上下関節突起間に起こる。
2 腰椎下部に好発する。
3 初期より神経根症状を示す。
4 スポーツ選手に多い。
解答
正解3(初期より神経根症状を示す)
解説
✗ 1.
上下関節突起間に起こる。
✗ 正しい。脊椎分離症(spondylolysis)は椎弓の上下関節突起間(椎弓峡部、pars interarticularis)に生じる疲労骨折である。上関節突起と下関節突起の間の椎弓部分が力学的ストレスにより分離する病態であり、正しい記述である。
✗ 2.
腰椎下部に好発する。
✗ 正しい。脊椎分離症は腰椎下部に好発し、特に第5腰椎(L5)が約90%と最も多い。次いで第4腰椎(L4)が約5〜10%である。腰椎下部は力学的負荷が大きく、伸展・回旋運動で椎弓峡部にストレスが集中するため好発する。正しい記述である。
✓ 3. 誤り
初期より神経根症状を示す。
脊椎分離症の初期には腰痛のみが症状であり、神経根症状は通常みられない。分離のみでは神経根圧迫は生じず、腰部の運動時痛が主症状である。分離が進行して分離すべり症(spondylolisthesis)に進展し、椎体のすべりにより神経根や馬尾が圧迫された場合に初めて下肢痛・しびれなどの神経根症状が出現する。「初期より」という点が誤りである。
✗ 4.
スポーツ選手に多い。
✗ 正しい。脊椎分離症は成長期(10〜15歳頃)のスポーツ選手に多く、腰部に反復する過伸展・回旋ストレスがかかるスポーツ(体操、野球、バレーボール、サッカーなど)で発症しやすい。椎弓峡部の疲労骨折が原因であり、正しい記述である。
ポイント
  • 脊椎分離症の初期には腰痛のみで神経根症状はみられず、分離すべり症へ進行した場合に初めて神経根症状が出現する
  • 椎弓の上下関節突起間(椎弓峡部)の疲労骨折であり、第5腰椎に最も好発する(約90%)
  • 成長期のスポーツ選手に多く、過伸展・回旋ストレスが発症の原因となる
  • 重要用語: 脊椎分離症, 椎弓峡部, 疲労骨折, 分離すべり症への進展 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題66|脊椎分離症で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題66|脊椎分離症で誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手