学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0822

理由で解く 臨床医学各論

Q0822 整形外科疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題94
問題
障害と部位との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 前十字靱帯損傷 ― 肩関節
2 環椎破裂骨折 ― 腰椎
3 脊椎分離症 ― 胸椎
4 コーレス骨折 ― 橈骨下端
解答
正解4(コーレス骨折 - 橈骨下端)
解説
✗ 1. 誤り
前十字靱帯損傷 ― 肩関節
前十字靱帯(ACL)は膝関節内の靱帯であり、肩関節には存在しない。大腿骨外顆と脛骨を結び、脛骨の前方移動を制動して膝関節の前方安定性を担う重要な靱帯である。バスケットボールやサッカーなどの方向転換動作で損傷しやすい。
✗ 2. 誤り
環椎破裂骨折 ― 腰椎
環椎は第1頸椎(C1)であり、腰椎ではない。環椎破裂骨折(ジェファーソン骨折)は頭部への軸圧荷重により環椎の前後弓が破裂する頸椎上位の骨折であり、飛び込み事故や頭部からの転落で発生する。
✗ 3. 誤り
脊椎分離症 ― 胸椎
脊椎分離症は腰椎(特にL5)の椎弓関節間部に好発する疲労骨折であり、胸椎ではない。成長期のスポーツ選手に多く、腰部の反復する伸展・回旋動作が原因となる。進行するとすべり症に移行し腰痛や神経症状を生じることがある。
✓ 4. 正しい
コーレス骨折 ― 橈骨下端
コーレス骨折は橈骨下端(橈骨遠位端)の骨折であり、組合せは正しい。高齢者が転倒して手をついた際に受傷し、骨折部が背側に転位するためフォーク状変形(ディナーフォーク変形)を呈する典型的な外傷である。骨粗鬆症を基盤とする高齢女性に最も多い上肢骨折の一つである。
ポイント
  • コーレス骨折は橈骨遠位端の骨折で、フォーク状変形が特徴的である
  • 前十字靱帯は膝関節の靱帯であり、肩関節の構造ではない
  • 脊椎分離症は腰椎L5に好発し、環椎破裂骨折は第1頸椎の骨折である
  • 重要用語: コーレス骨折、橈骨遠位端、フォーク状変形 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題94|障害と部位との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題94|障害と部位との組合せで正しいのはどれか。
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