学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1409

理由で解く 臨床医学各論

Q1409 その他の領域

出典:あマ指 第4回(1996) 問題95
問題
緑内障について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 眼圧が上昇する。
2 水晶体が混濁する。
3 失明のおそれがある。
4 手術療法が行われる。
解答
正解2(水晶体が混濁する。)
解説
✗ 1.
眼圧が上昇する。
✗ 正しい。緑内障では房水の産生と排出のバランスが崩れることで眼圧が上昇し、視神経を圧迫・障害する。眼圧上昇が緑内障の主要な病態生理である。ただし、最近では正常眼圧緑内障の存在も知られている。
✓ 2. 誤り
水晶体が混濁する。
水晶体の混濁は白内障の特徴であり、緑内障では起こらない。緑内障は眼圧上昇により視神経乳頭が障害される疾患であり、房水流出路の障害が原因である。水晶体は透明性を保っており、混濁は伴わない点で白内障と明確に区別される。
✗ 3.
失明のおそれがある。
✗ 正しい。緑内障を治療せずに放置すると、持続的な眼圧上昇により視神経障害が進行し、周辺視野から中心視野へと視野狭窄が進展する。最終的には失明に至るおそれがあり、我が国における後天性失明原因の上位を占める重要疾患である。
✗ 4.
手術療法が行われる。
✗ 正しい。緑内障の治療は眼圧下降が基本であり、第一選択は点眼薬による薬物療法である。しかし薬物療法で眼圧コントロールが不十分な場合や視野障害が進行する場合には、線維柱帯切除術やレーザー治療などの手術療法が選択される。
ポイント
  • 緑内障と白内障の鑑別が重要である。緑内障は眼圧上昇→視神経障害→視野狭窄という経過をたどり、水晶体は正常である。一方、白内障は水晶体混濁→視力低下が主体で、眼圧上昇や視野障害は伴わない。
  • 緑内障は無症状で進行することが多く、中心視野が比較的最後まで残るため視力低下の自覚が遅れる。定期的な眼圧測定と眼底検査が早期発見に重要である。
  • 緑内障は原発性(開放隅角型・閉塞隅角型)、続発性、先天性に分類され、原発性開放隅角緑内障が最も多い。治療は薬物療法、レーザー治療、手術療法により眼圧を下降させる。
  • 重要用語: 緑内障, 白内障, 眼圧上昇, 視神経障害, 視野狭窄 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 病変部位 主な症状 眼圧 治療
緑内障 視神経 視野狭窄、失明 上昇(正常眼圧型もあり) 点眼薬、手術
白内障 水晶体 視力低下、霧視 正常 水晶体摘出術
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題95|緑内障について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題95|緑内障について誤っている記述はどれか。
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