学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1408

理由で解く 臨床医学各論

Q1408 その他の領域

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題76
問題
アレルギー性結膜炎の症状で適切でないのはどれか。
選択肢
1 眼瞼浮腫
2 視力低下
3 掻痒感
4 流涙
解答
正解2(視力低下)
解説
✗ 1.
眼瞼浮腫
✗ 正しい。アレルギー反応により肥満細胞からヒスタミンが遊離され、血管透過性が亢進することで眼瞼浮腫が出現する。結膜だけでなく眼瞼にも浮腫が波及し、眼周囲の腫脹として認められる。
✓ 2. 誤り
視力低下
アレルギー性結膜炎では結膜の炎症が主体であり、角膜や水晶体、網膜には障害が及ばないため視力低下は通常みられない。視力低下を来す場合は角膜潰瘍や白内障、網膜疾患など他の眼疾患を鑑別する必要がある。
✗ 3.
掻痒感
✗ 正しい。掻痒感(かゆみ)はアレルギー性結膜炎の最も特徴的かつ高頻度の症状である。肥満細胞から遊離されたヒスタミンが知覚神経終末を刺激することにより生じ、他の結膜炎との鑑別点となる。
✗ 4.
流涙
✗ 正しい。結膜の炎症による刺激で反射性に涙液分泌が亢進し、流涙が増加する。アレルギー性結膜炎では漿液性の水様性分泌物を伴うことが多く、細菌性結膜炎の膿性分泌物とは性状が異なる。
ポイント
  • アレルギー性結膜炎はI型アレルギー(IgE依存型)による結膜の炎症であり、花粉、ダニ、ハウスダストなどが原因アレルゲンとなる。
  • 主症状は掻痒感、流涙、眼瞼浮腫、結膜充血、水様性分泌物であり、視力は保たれるのが原則である。
  • 掻痒感の有無が他の結膜炎(細菌性・ウイルス性)との鑑別に有用で、アレルギー性では掻痒感が強く、細菌性では膿性眼脂、ウイルス性では漿液性眼脂が特徴となる。
  • 季節性(花粉症)と通年性(ダニ・ハウスダスト)に分類され、治療には抗ヒスタミン薬点眼や肥満細胞安定化薬点眼が用いられる。
  • 重要用語: アレルギー性結膜炎、I型アレルギー、掻痒感、視力正常 を正確に理解しておくこと。
比較表
結膜炎の種類 原因 特徴的症状 分泌物
アレルギー性 花粉・ダニ 掻痒感が強い 水様性
細菌性 細菌感染 眼脂が多い 膿性
ウイルス性 アデノウイルスなど 耳前リンパ節腫脹 漿液性
クラミジア性 クラミジア 濾胞形成 粘液膿性
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題76|アレルギー性結膜炎の症状で適切でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題76|アレルギー性結膜炎の症状で適切でないのはどれか。
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